続・死神とダンス♪〜君を救う光〜
16.内緒話ぃ♪
保健室前の壁に寄り掛かっているゴウエンに電子キーを渡され、素直に受け取ると頭を軽く叩かれる。
たぶん、頑張れの意味。
ゴウエンはそのまま去り、僕は電子キーを使い細心の注意を払い(←運動神経皆無のため)忍び足で、モソモソ話し声が聞こえるベッドに近寄ってみる。
2つあるベッドの1つがカーテンで仕切られている。
そこから、話し声が聞こえ、声の感じで不良少年、筒井剛士と生徒会補佐、及川公恵と確認。
暫し、内緒話しを盗み聞きする。
「―――だから、倒れるまで仕事するなって言っただろ!」
「ごめん、剛にぃー。でも、この頃、僕1人で仕事していた訳じゃなくて、副会長以外は手伝ってくれていたから…」
「当たり前だ!!本来、公恵はあくまで補佐で!これまでの仕事も1人でこなすことなんてなかったんだ!!」
「うん…でも、僕がやらなかったらっと、思って…。それにしても、ほんと凄いよね、杉崎先輩」
あ、話しをそらして、僕の話題だ。
「………アレは凄いを通り越して、天使のような悪魔だ!公恵もアイツに一度でも会えばわかる!天国から地獄に落されたような笑顔+毒舌だぜー」
そうか、不良少年、筒井剛士は、僕にそんな感想もっていたんだ………。
これからも、頑張っちゃおうかなー。←黒笑み。
「それでも、杉崎先輩のおかげで副会長以外は目が覚めてくれた。…僕にも謝罪してくれたし………いつか、田伏先輩にもちゃんと謝罪したいって、獅子堂会長と魚住会計と絽書記は言っていた」
「田伏のことは………」
「うん、ごめん。僕が『ソラ君の行動で、これ以上被害者を出さないようにして』って剛にぃーにお願いしたばかりに、田伏先輩を守ってあげることができなくなって…。本当は剛にぃーが守ってあげたかったんでしょ?」
「………」
「隠さなくてもいいよ、僕達幼馴染だし………あの時の田伏先輩の笑顔すごくかわいかったからね」
「バッ―――」
「うえぇぇぇぇーーー!!それって、不良少年、筒井剛士が萌葱にラブッて、言うことーーー!!」
カーテン越しについつい悲鳴を上げてしまった、僕。
ごめん、不良少年、筒井剛士、君の発言を邪魔してしまって…。
「で、どこからどこまで聞いた」
不良少年、筒井剛士の言葉に身がしびれる思い………てか、なぜか床に正座されているので、本気でしびれている足。
それをグッと堪えつつ、先ほどの聞いたところを素直に答える。
早く、許して下さい。
本来、僕は堪え性もないし………う゛ぅぅぅー、足の感覚もなくなってきたよー。
この状態の僕を助けてくれたのは、生徒会補佐、及川公恵で、その後、無事お互い自己紹介し、正座の刑から逃れることができました。
[後退〜♪][前進〜♪]
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