男前なんかじゃない!!2
bS(Side.宗次郎)
「………」
「………」
「「「………」」」
両者、無言です。
ちなみに上記↑無言表示を説明すると、上からぼく、副委員長、風紀委員(※柑橘トリオ)。
この沈黙を破るのは誰だ!!…なんて、状況ではない。
ぼくは!ぼくは!!何てことをしてしまったんだぁーーーっ!!
額から大量の汗が………いや、身体中ダラダラ汗をかいている、ぼく。
この汗は、別にぼくが太っているからではない…。
どうも、確実に、しっかり、はっきり、くっきり、ぼくの今の乙女モード全開の姿を見られた。←宗次郎的に、見られたかも?とは思っていません。
見られた!!しかも、よりにもよって風紀委員にぃーーーーーー!!
普通の生徒なら誤魔化す!
持てる『クールキャラ』を使って、完膚なきまでねじ伏せ、なかったことにする!!
でも、風紀委員(弓以外の)は、ぼくに対して良い印象は持っていない。誤魔化せないよぉ〜!(泣)
クリスマスパーティーまで、真弓先輩を外した風紀委員達は、轟先輩の言葉を信じていた。
轟先輩が、どんなことを風紀委員に対して、話していたかは知らないが、真弓先輩の表情から、あまり良いことではないようだ。
そのせいで、ぼくと風紀委員は決定的な溝があり、轟先輩の退学以降、謝罪に来たいと言われてもいたが、ぼくはそれを断った。
だって!風紀副委員長は、普通の学生に見えるけど、あとの風紀委員はカラフルな頭とか、目つき悪いし、絶対不良に見えるんだもん!
ぼく、そんなのに囲まれて謝罪されたら、確実に泣き出して『クールキャラ』崩れるもん!!
そんな事情から、ぼくは風紀委員と接触しないようにしていたのに…何で、今、今日と言う日にこんな出会い方+本性がバレちゃったのぉ〜〜〜!!(泣)
しかも、何で風紀委員は突然、木の陰から気配もなく現れたのぉ〜〜〜!!(泣)
「ゆ、結城会長」
「は、はひぃ!」
あっ!返事が裏返った。
「今のお姿は?」
風紀副委員長、池田先輩………なぜか、平凡な容姿なのに今だけ怖く感じるのは、気のせいかな?………気のせいだよね?………き、気のせいじゃな〜〜〜いぃぃぃ!!
高速で脳みそをフル回転させる。
1.このキャラに対して謝罪?2.誤魔化す………は、もう無理!!3.真弓先輩に間に入ってもらってぼくを理解してもらう。
とりあえず、その3択くらいしか思いつきません!!
1の謝罪は絶対にはずせません!!でも、この場で説明するのは無理!!…よし、3も入れて、真弓先輩に間に入ってもらって謝る!!
この時のぼくは必至過ぎた。必死過ぎる考えは時より、間違えた結論に達するが、この時の最善策は、これしか思いつかなかった。
「あ…明日、この事情及びこのことに対しての謝罪&説明をさせてもらいますっ!!」
「明日?」
「はいっ!!風紀副委員長っ、明日、放課後、全ての風紀委員を風紀室に集めて置いて下さい!!」
「あ、ああ、わ、わかった」
若干、目が血走っていたと自分でも思う。とりあえず、これで任務完了とばかり………ぼくは、いつもの『クールキャラ』で、颯爽と歩いて逃げた。
まず、はじめに真弓先輩に連絡ぅー!!それから、明日の謝罪品に…うーん、カップケーキでも焼こうかな?
チョコ&カップケーキ作りかぁ〜。頑張るぞぉ〜!!
[☆乙女に戻る][★男前に進む]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!