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男前なんかじゃない!!2
070.迷い。bQ

 実は、木村部長達文化部に推薦されるより前に、各委員会の委員長からも推薦したいという意向が、ぼくに伝えられていた。

 これには、驚きすぎてビックリするが、話しを持ってきたスイちゃんは、当然だという顔をしていた。

「委員長達が、結城を団長に推薦するのは、返事を聞いてからと言ってしました。あの様なことがあったので、結城の意志を尊重したいと………結城、ゆっくりでいいから考えましょう」

 スイちゃんの言葉にスイちゃんは、どう思うのか聞いて見ようと一瞬思った。

 でも、それは他者の意見であり、ぼくの意志ではない………これは、自分で決めちゃんと考えなきゃ。

 スイちゃんに訊ねようとした口をグッと閉じると、スイちゃんはぼくの頭を優しく撫でてくれる。

 まるで、頑張れって言われているみたい…。



 文化部の部長、各委員会の委員長………みんなぼくを支持してくれる。

 あの時、何もしなかったのに…。

 非難にさらされ、逃げ出したような状態のぼく…。

 『クールキャラ』には理由があったけど、それでも、何か言い返せていたら…。



「キャラ作りはしていたけど、生徒会会長として一生懸命頑張っていた!ぼくは、このまま生徒会会長として頑張りたい!」



 過去を振り返って、自分の想いを声にできなかったことを後悔する。

 なんで、こんな台詞を今頃になって考えるんだろう?



 当然、木村部長の返事も首を縦に振ることはできなくて、保留となる。

 ぼくの言葉など聞かず推薦もできるのに、木村部長も各委員会の委員長達のようにぼくの考えがまとまったらでいいと言ってくれる。

 迷ってばかりのぼく………。

 大きくため息つき寮に帰るが、足取りは重い。


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あきゅろす。
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