男前なんかじゃない!!2
042.親衛隊。
生徒会室につくなり、魂の抜けた状態になっている、ぼく。
緊急全校集会は成功?に終わり、噂は消えたには消えたが………ぼくのダメージ、というか、羞恥心は最大値に達している状態で、………ソファーに座るなり、みんなから顔を隠して耐えています。
えーと、みんなにあんなキス見られて………うぇ〜〜〜、どんな顔すればいいの?カイリくんなんてあからさまに目を逸らしていたし、琢磨先輩は「見事でした、会長」って、訳のわからないこと言われるし〜〜〜!
うっちゃんとさっくんは、講堂で「「どんな感じだった?☆★」」なんて、素で聞くし〜!!←答えに詰まったが、まだ生徒達がたくさんいたので宗次郎は無表情で交わした。
スイちゃんは、生徒達がいまだぼく等をガン見中であることを理解したうえで、ぼくの手を握りしめたり、最大級の笑顔でぼくを見つめたりして〜〜〜!
ぼく、いまなら地下深く穴を掘り、そこに身を隠したい気分ですぅー!!
「結城、すみませんでした。あのー、事情が事情ですし、アノ方法が一番効果的でしたので…。と、明日から別の意味で噂が飛び交うかも知れませんが、これで普通に教室に行けますから…」
どこが普通に教室に行けるんだよぉー!………と、思っているけど、スイちゃんが一所懸命考えて実行したことだし…。
しかし、事前に言われなかったら『クールキャラ』を被れていた自信はなかった。。
「謝るのはぼくのほうかも…。何も考えることできないで、スイちゃんに全部任せにしちゃったし…。それに別にスイちゃんとキスするのは嫌じゃないし…」
ガバッと顔を上げスイちゃんを見るけど、その途端さっきのキスを思い出しちゃって、ぼくの顔がこれ以上ないのほど真っ赤に染まる。
そうすると、スイちゃんもぼくにつられる様に赤く染まって…お互い何とも言えない雰囲気になるけど、こんないたたまれない状況の生徒会室にノック音が響いた。
トントンッ。
控えめにノック音が鳴るので、転校生くんではない。それでは誰?
卓磨先輩が扉を開けその人物と廊下で話し、入室許可を認めていいか、みんなに伺う。
卓磨先輩が、害のないものと認めたものならっと、皆頷くが、入って来た人物を見るなり、困惑した状況になる。
下を向いたまま何も言わない、スイちゃんの親衛隊隊長トモくんと数名の隊員。それを勇気付けるように肩を叩いている、ぼくの親衛隊隊長のヨシくんもいる。
「結城様、噂は今回の件で消滅します。なので、僕達親衛隊の活動再開認めて下さい!」
先に口を開いたのは、ヨシくん。
ぼくは生徒達からいじめの対象とされていたので、親衛隊は解散になると思ったけど、みんなぼくのために戦ってくれると言ってくれた。
でも、どれだけ親衛隊が下足箱の掃除や机の掃除をしてもやむことのない嫌がらせ。
風紀委員長である真弓先輩からは、ぼくの親衛隊の中にもいじめられる人が出始めたっと、聞いてから一時活動停止をぼくは言い渡した。
みんなは泣きながら「嫌です!」とか「頑張りますから!」と、言ってくれたけど、これ以上被害者を増やすことはできなくて、半ば強制的に活動を停止をさせた。
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