男前なんかじゃない!!2
038.ディープキス。
ぼくが呆然としてスイちゃんを見つめている間に、スイちゃんは珍しく強引にぼくの手を引きステージに上がる。
ステージのマイクはまだ入ってないけど、生徒達の目がぼく等をじっと見つめていて、次に何を話すのか興味津々。
ステージにはぼくとスイちゃんだけ………えっと、何を話せばいいの〜!?
『クールキャラ』を1年被り続けているぼくの仮面が外れることはないが、心の中は大絶叫中!!
宗次郎心の中、『スイちゃん、スイちゃ〜ん!!このあとの展開どうすればいいの〜!!話するって何を!?えっと、『恋人継続中』ですとか?いや〜ん!そんなの恥ずかしいよ〜』←表情はキリッとしている宗次郎だが、頭の中は爆裂乙女です。。
上記↑動揺をみんなには気付かれてないが、スイちゃんは気付いているようでぼくに小声で「大丈夫ですよ」って、言ってくれるけど、そのあとの台詞がよくわからなくて…。
「結城、いいですか、何があっても『クールキャラ』を崩さないで下さいね。何があってもですよ」
ステージに上がっているため、返事はできないが軽く頷くことで了承する。
了承するけどね………次の展開を事前に知っていたら、大絶叫もんだったと思う。
だって、だって、スイちゃんがいきなりぼくのネクタイを掴み自身に引っ張る…必然的にぼくよりわずかに低いスイちゃんの顔面が目前に迫り、セ・マ・リ!!
「「「ぎゃゃゃ〜〜〜!!」」」
「「「おおおぉぉぉぉーーー!!」」」
一つは悲鳴?一つは驚きの声?……かく言うぼくも………。
ピチャネチャネチャ…。
卑猥な音が響いている中、大絶叫中…と、言っても口はアルモノで塞がれているので、心の中です。
『ぎょえぇぇぇーーー!!に゛ぎゃにが起こってるぅにょょょーーー!!(訳*何が起こっているの)ス、スススススイちゃんがスイ、スイイイイイちゃんが!!』
ぼくにディープ過ぎるほどのデゥィーーープなキスをぼくにかましていました。
すいません。誰かぼくにどうしてこうなっているのか説明して下さい!
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