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男前なんかじゃない!!2
030.襲撃。

「しかし、蘇真のところは、ここでは一番のチー………『夜の仲間』の集まりだったはず、どこの誰がそんな襲撃なんて馬鹿なことを」

 卓磨先輩の言葉に真弓先輩は口元を拭い、顔が歪ませる。

「一番の…って、言っても俺等は今風紀が忙しいし、街に行けない状態だから油断してたのもあるが………うしろから鉄パイプで殴るなんて、今どきの素人みたいなことされたんだよ」

「鉄パイプ………昨今のふりょ………男共も武器がないと喧嘩もできないか」

「一乗寺、それが違うんだ。『男共』ではなく単品(1人)だ」

「「「ふぇ〜!?」」」

 ぼくとうちゃん&さっくんの驚きの声が重なった。



 だって、ぼくが聞いていた真弓先輩の『夜の仲間』は、みんなで色々わいわい楽しく話しをしたり、格闘技の談義とか実践をして遊んでいると言っていた。

 それに真弓先輩は、『夜の仲間』と一緒に遊ぶから強いんだって!!自慢げに話していたんだよ!

 ぼくは1回だけ「連れって行って!」って、言ったことがあったけど………「みんな強面の顔で不良じゃないけど(←嘘)不良顔だぞ」って言われて断念したことがある。←宗次郎、不良苦手。

 以前本気ではない真弓先輩と手合せしたことがあるけど、すごく強いんだよ。ぼくこれでも合気道は、師範より強いと自負していたのに〜!



 それから真弓先輩の『夜の仲間』を闇討ちした犯人の特徴とかを教えてもらい。

 卓磨先輩が何やら深刻な顔をして、珍しく調べてみようか…なんて口ずさんでいた。

 ちなみに闇討ちした犯人の特徴は、明るい茶色のサラサラヘアーに美少女のような160pくらいの小柄な少年なんだって!

 美少女風の少年なのにそんなに凶暴って………ぼく、しばらく小柄な可愛い子に近づかないようにしよう。

 そのあとは、暗い話じゃなく明るい話でまったりお茶を飲んで、真弓先輩が風紀室に帰ろうとソファーの席を立ちあがった時、生徒会室も真弓先輩の『夜の仲間』のように襲撃を受ける。



 バンッーーー!!

 突然、生徒会室の扉が乱暴に開き、1人の小柄な明るめの茶色のサラサラヘアーの人物がぼく等を見回している。

 あれ?この人の特徴って………。

 さっき、真弓先輩と話していたからかなー、何となく真弓先輩が言っていた襲撃犯に見えるよっと、それはさて置き、誰ですか?

 これはぼくの感想でもあるけど、みんなもそう思っているのか、しばし突然現れた美少女………うちの制服着ているから、少年をぼく等はじっと見つめる。


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あきゅろす。
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