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男前なんかじゃない!!2
018.噂。 bQ(Side.翠)

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 会議室に入るなり、風紀委員長である蘇真先輩、風紀副委員長の池田先輩の顔が険しくなっていた。

 2人してこんな顔をしているとは、嫌な予感は当たりですか…。

 今すぐにでも2人に問いただしたいが、これはこの場にいない結城のことが問題になっているはずで、ぐっと耐えて空いている席に座る。



 全員がそろうと蘇真先輩の響く声が会議室に流れる。が、それは意外な言葉ばかりで皆を困惑させるのに十分なことだった。

「昼から学園内で、ある『噂』が流れている………それも、とびっきりタチの悪い」

 いったいどんな噂が?生徒会に缶詰め状態にある私達には噂など聞こえるはずなく…。しかし、学園から寮に戻る際、私と結城の顔をジロジロ見る者が多かったような…。

 私達をじっと見つめている蘇真先輩は珍しくためらう素振りを見せ、口を開こうとすると、そこに池田先輩が割って入り。

「弓、いいよ、僕から話すから…。それにしても珍しいね………やっぱり弟のように可愛がっている結城会長や葉山副会長に言うのは辛いか?」

「うっせー、平凡顔!」

 蘇真先輩のそんな言葉に池田先輩は怯える様子はみせず、苦笑いしながら「平凡顔を悪口みたいに言うなよ!」と、軽く蘇真先輩を睨み、私達に向きなおす。



「『噂』は1つとはいえないけど、一番酷いのは………『葉山副会長は強姦まがいに結城会長に襲われ、恋人同士になった』てね…」

「「「はぁ!?」」」

 あまりの噂に私達はこんな驚きの声をユニゾンする羽目になり………皆、一斉に私の顔を見つめ…。



「ねぇ、左京、どちらかというと、副会チョーのほうが『強姦まがい』にソウちゃんのバック奪ったようなものだよね☆」

「うっーーーん、あの時、ソウちゃんは同意って言っていたけど………絶対、副会チョーがソウちゃんを押し切った気がするね★」

「でも、あの時、副会長に色々な物プレゼントした俺達にも責任があるから………あの場合、みんな同罪と言ったほうが正解かもね」

「良いこと言うね、ショキ★でも、あの中のプレゼントで一番エグかったのは、ショキだよね、右京★」

「………大人のおもちゃ…ソウちゃん達使ったのかな☆」←卓磨は、翠にクリスマスプレゼントとして大人のおもちゃを渡しています。(※気になる方は前作を読んでね)

 と、ここで一斉に私の顔を見る。

 ここで、それを審議されるとは………何と答えればいいのだろう?

 別な意味で急な展開に目をうろうろさせると、ここで助け手が…。

「オ、オイ!そんなことより、その噂の出所とか、対処とか話さなければならないだろ!」

「「「………」」」

 一乗寺の言葉で皆が沈黙し、軌道修正を図れたようでホッとするが、噂の出所は風紀のほうで判明していることがわかった。



 意外というより、その人物しか考えられなかったのですが…。

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あきゅろす。
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