男前なんかじゃない!!2
016.明日は休日。(※18禁)
キスを繰り返すうちに、もっと深いところを確かめたくって、ぼく達はそれから寝室にむかい身体を重ねる。
明日学校があるとか、生徒会の仕事が山ずみになっていることなど何も考えられなくなるくらい、スイちゃんに何度も抱かれている。
「ス、スイちゃん………も、もう…」
「結城、何度でもイッてもいいですよ」
「ぼくばっかり…スイちゃんも」
「クスッ。はい、今度は一緒にイきましょう、結城」
「あ、あぁぁぁーー!」
そう言うと、スイちゃんは本格的に腰を使い始め、ぼくが一番感じる場所を狙いながらぼくのモノを扱いていく。
そうなれば、ぼくはもたなくて………次の瞬間、ぼくが白濁をスイちゃんの手に放つと同時にスイちゃんもぼくの中で弾け、ぼくの内部に熱いものが流れ込む。
セックスの余韻で、ぼくは息を荒くしているのにスイちゃんは少し息を乱しているだけで、額に掛るぼくの髪をかき上げたり、顔中にキスをしてくる。
う゛ぅーーー、身長だけならぼくのほうがスイちゃんより高いのに、基礎体力が違うのかいつもスイちゃんは平然としているんだよね。
いまだアンガールズのぼく(←身体が貧弱と言いたい)、身長だけ伸びても体重がついていかない…てか、毎日ちょっとずつ鍛えているのに、なんで筋肉がつかないのさぁ!どいうこと!?
父さんも兄ちゃんも、長身家族ならではの高身長にスポーツマンならではの筋肉も見事についている。
ぼくも同じDNAを持っているはずだし、兄ちゃんから鉄アレイを送ってもらい日々、頑張っているはずなのだが………よし!明日から腹筋も開始しよう!!
ぼくが心の中で誓いを立てていると、ぼくに覆いかぶさっているスイちゃんが、甘い声でぼくを呼ぶ。
「結城、今は私とシているのに考え事ですか?私以外のことを考えられないくらい、今日は結城を愛しますよ…」
「スイちゃん、あぁ………」
ぼくの中に埋め込まれたままのスイちゃんのモノが、ひと際大きくなる。
えっ、このまま流されたらまずよね、明日は普通に学校あるし!
「ま、待って!!スイちゃん、明日学校―――」
「結城は、明日学校は休みです。生徒会の仕事は私の責任ですし、結城の分は引き受けます。最近、結城は休みなく会長職に務めていたので明日は休日にします」
「そんなのダ、ダメだって、あ、あぁん!ス、スイちゃん…」
あとは、あまりにもスイちゃんが激しくて覚えていない。
気づいたら昼で、身体はきれいにされていた。
ぼくが気を失ったあとスイちゃんがきれいにしてくれたのはわかったけど、さすがに昼まで寝ていたせいで、スイちゃんは隣にいなくて…。
「寂しいな…」
思わず声がもれる。
ベットサイドのナイトテーブルの上にはメモが置かれており、スイちゃんのきれいな字で『今日は、休むように。朝食は冷蔵庫に入れてあります。学園のコンビニで買ったもので悪いですが…』と、書かれていて、思わず笑ってしまう。
スイちゃんは、あれだけ生徒会の仕事もでき勉強もスポーツもできるのに、なぜか料理だけは苦手なようで、卵1つ割ることができない。
ぼくは、メモに書かれているスイちゃんの文字を指でなぞりニッコリ微笑んだあと、シャワーを浴びるため、重い腰をヨロヨロさせつつ立ち上がる。
今思えば、昨夜のスイちゃんはおかしかった。
次の日に学校がある時は、スイちゃんはあれほどぼくがつぶれるまで抱くことはない。
でも、この時のぼくは転校生君の言葉に落ち込み、スイちゃんに愛されることを確認したことによりすっかり忘れてしまう。
ぼくがのん気に寝坊している間に学園では、大変な噂が流されていた。
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