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男前なんかじゃない!!2
013.出会いは突然。

 出会いは突然というものの、心の準備もなく出会ってしまったぼく等………。

 ちなみに転校生と遭遇していなかったのは、学園の中でぼくだけのようだ。←影で生徒会+風紀で全力阻止していた。



 事の起こりは昼休み真っ只中………生徒会室にて…。



 リーンゴン、リーンゴン………♪

「ふぅーーー。左京、もう、お昼になったゃったよ☆」

「右京、そんなこと言っちゃダメだよ。僕等補佐でこの忙しさ。ソウちゃん達はもっと…★」

 続くさっくんの言葉は、ぼく、スイちゃん、カイリくん、卓磨先輩のやり取りに消える。



「スイちゃん、この請求書………転校生くんが壊したサッカーゴールの破損修理ってなっているけど、業者の見積もり金額が高すぎる気がする!」

「えっ、ちょ、ちょっと待ってください。こちらは、親衛隊が起こした問題の処理で………」

 ドサドサドサドサッ!←書類が雪崩た音。

「宗次郎、請求書の類(たぐい)はオレ(会計)の担当だ。こっちに回せ!葉山はその書類に集中しろ!!」

「はい、一乗寺すませんが、そちらは任せます」

「カイリ、その業者以前にもこちらの足元をみてぼったくりしている業者です。俺が電話で対応するから、カイリは値切りの金額を計算して下さい」

「わかった!今までこっちのいい値で支払ってやっていたんだ。オレが会計になったからには…。卓磨遠慮するな、オレの名を使ってもいい少し脅してやれ」

「了解!!」

「カイリくん、ここにも何枚か請求書あるから、そっちに回すよ〜」



 あまりの忙しさ、主に転校生くんが引き起こす器物破損、親衛隊の制裁の仕返し、授業妨害などなどの書類がドサッと押し寄せて、通常の生徒会の仕事にプラスされて、ぼく等はこの時クタクタだった。

 で、うっちゃんとさっくんに「「お昼どうする?☆★」」と、言われて気付いた時刻には、もう購買部には残っているものなどない状態になっている時間帯で………ぼく等は風紀委員に連絡を取り、食堂に行くことになったんだけど…そこには…。



「みーーーどーーーりぃーーー!!」

 ダッダダダダダッーーー、ドッシッーーー!!

 食堂に入った途端、突進してきた転校生くんに抱きつかれたスイちゃん。

 ………あれ?確かさっき風紀委員の人には「『枯葉頭』は食堂から出た」との連絡だったはずでは?

 不審に思っていると、転校生くんのうしろから息を切らしてきた風紀委員Aくん。

 風紀委員Aくんが言うには、転校生くんは食堂を出てトイレに行っただけだったらしい。

 風紀委員Aくんがそれをぼく等知らせようとしたら、今度は転校生の取り巻き北瀬くんに喧嘩を吹っ掛けられて連絡するのが遅れたと…。

 う゛う゛ぅ〜〜、風紀委員Aくんには悪いけど、早く連絡欲しかった!!ぼくのスイちゃんが、転校生くんに抱きつかれる前に!!


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あきゅろす。
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