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男前なんかじゃない!!2
おまけ4★特訓。bS(Side.柑橘トリオ)

 小柄の身体を活かす瞬発力は、ダークにいれば一番だと思う。

 しかし、体重のせいかパンチや蹴りが軽い分、破壊力としては池田総長代理の半分くらいの威力しかない。

 それが、俺等柑橘トリオが光輝に対し、喧嘩を教えていて?感じたことだが、それは、殴られ慣れている俺等だから体感できたことであり、それを男前な結城会長が受けたら…。

 結城会長に躊躇いもなく突っ込んで行く、光輝。

「「「!?」」」

 間に合わない!!やられる!!

 俺等は同時に目を瞑り、ボコボコになるであろう結城会長のダメージが少ないことを祈るしかない。



 ダダダッーーーーン!!

 ………あ〜ぁ、やっちまったよ。そして、俺等の愉快?な人生グッバイ!!

 目を閉じたままなので、暗闇の中に楽しき日々が写し出される。

『この〜、馬鹿者共ーーー!!お前等はこれから『柑橘トリオ』だ!!それ以外認めん!!』

 数年前、あまりに失敗ばかり繰り替えず俺達にキレれた、池田総長代理のあの怒声の命名式…あれが始まりであり、これが終わりかぁー。

「シクシクッ、できれば、可愛い彼女を作りたかったなー」

「そうだな…。俺等、家柄が多少良くても、見た目が下っ端不良じゃ、ナンパしても誰も引っかからなかったしな」

「うんうん、俺等は所詮下っ端不良…いつの間にか消えゆくザコキャラだ」

 俺等は目を瞑りながら、走馬灯のように思い出される日々に涙を流していると、ここで、予想外の展開が発生していたことが判明する。



「いってぇーーー!!何で、おれが何もしないで倒されたんだ!?」

「えっへへへ。それは、ぼくの合気道が師範より強いからでーす!ちなみに、この外見(美少女→男前)になってからは、よく不良さん達に絡まれたから、この手の対象は得意なの!!」

「えっーーー!!ずりー…じゃなくて、ズルい、結城会長!!」

 上記↑会話が聞こえてくる………何だか、結城会長が無傷っぽい?しかも、何となく…何となくだけど、光輝がやられたぽい???

 恐る恐る目を開けてみる、そこには!?


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あきゅろす。
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