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男前なんかじゃない!!2
その後の折原先生。bT(side.折原)

 この後に起こった数々の出来事を簡潔に述べておく。←簡潔じゃないような気がするが…。

 一言で言うと、無事、僕は逃げ出すことに成功した!

 でも、それには追随なる出来事もプラスαされ………逃げ切る際、またしても僕は全裸だったりする。

 理由としては、『ピー』縛りされる前に逃げ、その際、衣服は全部犠牲にしたことが原因だ。←※『ピー』は皆さん、好きに想像して下さい。m(__)m

 それでも、生徒達にこんな姿を見せる訳にもいかず、途方にくれた…。

 じっとしていたら、鬼畜組に見つかる。

 されど、全裸のままだと、高校時代に二の舞でまたしても停学、退学………いや、教師になった今、クビになるのが確定だろう。

 そんな時、やっとこさっとこ、僕の前に救いの神が現れて、無事保護された。



 僕を保護してくれたのは、生徒会だった。

 途中、鬼畜組から逃げ出せた結城君は、生徒会役員に助けを求めてくれて………そして、僕は保護されるが、もちろん、全裸で…一乗寺君にはかなりイタイ視線を浴びせられたような気がする。

 葉山君がちょっと…だいぶ、僕を…うん、そんな目で見てくれて、そっと制服のジャケットを貸してくれた時、本気で泣きたくなりました。



 で、生徒会役員で一番俺様な一乗寺君がことの対処にあたってくれた会話がこちらだ。

「チッ、メドクセーけど、宗次郎の頼み出し、この場はオレがルールだ!」

 こんな一乗寺君の言葉ではじまった話し合い?の場にいるのは、僕と僕を捕獲するためにいた鬼畜組の土嶺先輩と那須屋先生。

 この一乗寺君の言葉に若干、そう若干冷たい空気が鬼畜組から流れた気がしたが!き、きっと気のせいだよねっ!



「一乗寺…君が出て来たか、予想外だな」←四ツ谷学園は坊ちゃま高校なので、教師は君付けします。

「それでも、一乗寺クンに逆らえるだけの力は私達にない…」

 土嶺先輩&那須屋先生の完全なる敗北宣言に!僕は感涙しながら一乗寺君を見つめるが…そうことはうまく運ばなかった。

 次の一乗寺君の言葉で。

「宗次郎の願いは、ソコのアホ教師の安全…いや、安眠確保ができればいいらしい」

「「って、ことはそれさえ、守ることができたら?」」

「『レンアイ』だろうが『エム』だろうが、好きにすればいい」

「へっ!?」

 ユニゾンして確認する、土嶺先輩&那須屋先生は一乗寺君に了承とばかり頷くが、それはイコールまだまだ僕の危険が脱していないことを現しているのは明白で!!



 僕は逃げています。毎日、毎日…。

 それこそ、神経が繊細なら身体を壊すなりするだろうが、高・大学と土嶺先輩に色々されている僕の神経は図太く、鬼畜組の嫌がらせも寮室内での安全が確保されているので、夜はぐっすり快眠でき、日々健康体で元気だ。

 適度な(ある意味激しい)運動・睡眠・食事もモリモリ(激走するので腹が減る)で、顔色が良くなっている僕に、結城君は、一安心している。

 裏の実態は、結城君に知られることはなく………僕の運命はどこまでいっても、鬼畜組から逃亡することに命を懸けるしかないようだ。←ある意味バック死守!

 ちなみに、鬼畜組は結城君を見掛けると、猫を被って『良い教師』を演じている。

 いつか鬼畜組に掴まる…かも知れない。でも、その前に一度でいい、あの鬼畜組2人に「ぎゃふん」と言わせたい!!

 僕のそんな願いは、誰に聞かれることもなく…今日も僕は鬼畜組から逃げ回る。






その後の折原先生。 END


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