男前なんかじゃない！！２
『男前』の組分け。№１（Side．折原）
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「校長、今年も体育祭楽しみですな～」
「ほっほほほ、理事長も殊更今年の体育祭を注目しているようですし…」
「「見ものですな～～～」」
校長＆教頭ののほほん発言に殺意を覚えるもの数名………いや、大半の教師がそのように思っていた。
バサバサバサバサッ！
雪崩のように落ちてゆくアンケート用紙…。そのアンケート用紙を落としたのは………。
「オイ！折原！これ以上仕事を増やすんじゃねー！！」
「すっ、すいません！！ちょっとうっかりしていて…」
「新人教師のうっかりミスが、可愛く見えるのは美人教師だけだよ？」
先輩教師と保健医に詰られているのは、折原先生、２３歳、男性。顔…平凡。性格…脇役キャラのうっかりさん。
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僕は、新人教師の折原です。
教師免許を取ったまでは良かったが、望んだのは男子校ではなかったはず…なんだけど。
しかし、今は何と言っても、教師も就職難の氷河期時代。
大学卒業をまじかに控え、ニート決定か！？という時に、高・大学と一緒だった先輩に紹介されたのが、四ツ谷学園だった。
四ツ谷学園と言えば、有名な坊ちゃん高校で、しかも、兄弟校には学識高い三ツ谷学園がある！
さすがに、先輩の紹介でも「落ち決定だな…」と、思ったのだが………なぜか、面接を受けてみたら…ミラクルが起きました！
合格通知に唖然呆然…両親に祖父母は阿鼻狂乱で大喜び。
あとから聞いてみれば、なんてことはない。
「君なら、生徒達に悪さすることはなさそうだからねー」
校長先生のこんな言葉に、先輩は大きく頷いていた。
で、学園に来てみれば、生徒達はとても良い子で…少し良い子すぎで泣けてくることもある。
べ、別に、僕の授業で誤字訂正を指摘されるとか、計算間違いをしょっちゅうして直してもらっているなんて………ウッホン、と、とにかく、ここの生徒達は良い子です！
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男前なんかじゃない！！２
