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男前なんかじゃない!!2
おまけ2★謝罪。bQ(Side.光輝)

 おれが生徒会補佐に入る前、お母さんは少しの期間入院した。

 どうやら、お母さんは心を病んでいたそうだ。

 退院後、お母さんは、お父さんのところに行くことになり、おれもっという話しがあったが、「おれはここに残り頑張りたい」っと答えた。

 奈留人おじさんは、そんなおれにここでちゃんと成長して、冬休みに入ったら会いに行けって、言ってくれたけど、きっと会いに行くのはまだまだ先になる。

 おれがちゃんと成長して。自信が持てたら会いに行く!

 そのためには、まず、超えなきゃいけないことがたくさんある。



 そのうちの一つが、『ダーク』という族を襲った、おれの行動のけじめ。

 少しは聞いていたけど、ちゃんと須王に聞くと、『ダーク』の総長やメンバーは、風紀委員全員だと言う。その言葉に青ざめるものの、覚悟はできている。

 須王がついて行くっと何度も言ってくれたけど、結局1人で行った。

 その後、学園内にいる『ダーク』のメンバーや学園外にいるメンバーにも許されたけど、けじめっということで、蘇真先輩からかなり痛いパンチを受けた。

 おかげで次の日の朝に目覚める失態…。しかも、数日間左頬は痛み、軽いものしか食べられなかった。



 結城先輩は、そのことを蘇真先輩に抗議したらしいけど、悪いのはおれだから…。

 それでも、その後、結城先輩はかなり蘇真先輩に説教したとかで、冬休み期間中の寮の話題はそれで持ち切りだった。



 パチーーンッ!

「うん!それじゃ、もう一つのとこにけじめに行こうか!!」

 寮の玄関前で、気合を入れるため両頬を叩くと左頬がまだ完治できてなくて痛んだ。

「うっけー、まだイテー!!」

「蘇真先輩に殴られたのなら当たり前だろ」

「須王?」

 うしろを振り向くと、家にでも帰るのかボストンバックを持つ須王がいた。

「ほら、行くぞ!」

「えっえええー!?」

 どこに?何て聞く暇もなくバスに乗り、駅に着いて買った切符は、前におれが住んでいたところの切符で…。

「須王?」

 そのあとに続く言葉が言えない…。

 どうして?何で?おれが仕出かしたことのけじめに行くことを、何で知っているの?

 頭に浮かぶ疑問を聞けばいいだけなのに、それが怖くて俯き陰になると、頭をポカリッと軽めに叩かれる。

 顔を上げてみれば、きつめの目元を赤くしている須王がいた。

「風紀室には一緒に行けなかったけど、今回は生徒会全員の指令と………あと、友人の付き添いで、ついて行く」

「………」

 ありがとう………。言いたい言葉。

 でも、涙が溢れて、いくら払ってもアスファルトにシミができて………なぜかな?嬉し過ぎて涙が止まらないよ。

 結城先輩、おれ本当に四ツ谷学園の生徒で良かった。

 これからも、たくさん迷惑かけるけど、おれ、頑張るから!



 その後、冬休み期間中、バスケ部にいる聡にも謝罪ができた。て、言うか聡からも謝罪をされて…。

「おれのほうが色々悪かったのに」

「いや、僕が光輝を神聖化し過ぎて、ちゃんと友達だと思ってなかったせいだから!」

「でもでも、やっぱり、聡よりおれが悪いって!」

「違う!僕のほうが!!」

 体育館で繰り広げるそんなやり取りに、運動部のみんなは笑って「「「どっちでもいいから、お互い謝罪を受け入れろ!」」」て、声が木霊した。






おまけ2★謝罪。 END


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