[携帯モード] [URL送信]

うさぎの初恋
◇30.Sモードの長耳親衛隊。

 フレミッシュジャイアント………ウサギで一番大きな種類。

 今一番の僕のお友達だと思う、肩によじ登れるし!!←本当は頭によじ登りたい、うさぎ。

 ついでに、この状況を打破してくれると嬉しいけど、ウサギはネコが苦手だもんね、仕方がないようね!!

「う、うさぎ君、オレ等の頭によじ登ろうとするのは、止めてもらえるかな…」

「馬鹿ヤロー!!これも試練だ!!先ほどの侘びと思い、ここは耐えるんだ!!」

「ぎゃー、ぎゃー、こっち来るなネコ!!」

「「「メぇ〜モぉ〜リぃ〜♪ ※以下略」」」

「香山隊長、いつまでオレ耐えればいいですか?」←半泣き。



 僕は、フレミッシュジャイアントの肩の上(所詮、肩車というもの)で、必死にネコ(長耳親衛隊)を払いのけようと奮闘中!!

 この1羽のフレミッシュジャイアントは、一番背が高くてガタイが良かったウサギさんだ。

 よじ登っての感想だが、平均身長がちょびっと足りてない僕は、平時であれば喜ぶべきことではあるが、今はなぜか下を見下ろすと、ネコばかり………。

「もういや〜〜〜、お家に帰るぅぅぅ〜〜〜!!」

 砂糖、ベーキングパウダー、小麦粉などなど………とりあえず、目につくものを手当たり次第(長耳親衛隊)に投げつけるが、ネコはすばしっこく当たることはない。

 別に怪我をさせようとしている訳ではないから、手で粉を掴み投げている段階で無理なのは当然かもしれないけど………なんで、ネコ(長耳親衛隊)は逃げないんだよ!!



 この際、何でもいい!!神様、仏様………あんまり、役に立ちそうにないけど、雄介!!僕を助けに来てよーーー!!

 ジワリっと涙が滲んできて視界がぶれると同時に、ネコがニンマリ笑っているような気が…気が…気じゃない!本当にとても素敵に微笑んでいますぅ〜!!



「うぇ〜〜〜ん、こっち来るなぁ〜〜〜!!たすけてぇ〜、ゆぅ〜すけぇ〜!!」

「「「ニャー!ニャニャニャー♪ニャー!!」」」

「香山隊長………何か首が」

「「「耐えろ!!日頃の訓練だと思って耐えてくれ!!」」」

 上記↑説明を、うさぎが泣き出し、里美ゆり親衛隊平隊員の上で小麦粉を振りまきながら暴れている。

 次に本来の目的を完全に忘れて、ドSモードに入いり、うさぎをいじめている長耳親衛隊員達。

 最後は、うさぎを肩車している隊員に叱咤激励している、里美ゆり親衛隊隊長&親衛隊平隊員達。

 もはや、完全に収集のつかなくなっている現場ではあるが、ここで救いの手があらわれるのは、もはやお約束。



「「「うさぎ(君)、大丈夫か!?(ですか)」」」

 朱里&雄介&長耳が、慌てて家庭科室に乱入。

 ※ゆり&育義もいるが、こちらはうさぎと初対面なので、後方で傍観中。


[*の後退]の前進*]

31/43ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!