うさぎの初恋 ◇29.うさぎの攻防戦。 「メぇ〜モぉ〜リぃ〜♪仰ぎ見て月を〜〜♪ ※以下略」 突然歌い始めた、悪魔の死者(ネコ)!!←※「使者」が正解ですが、うさぎ的に「死霊」並に怖いものだということで。 「ぎゃぁぁぁあああああ〜〜〜!!」 僕は体力の続く限り叫んで………逃げ回った。 ◇◆【視点なし】◆◇ 家庭科室は、それなりの広さだけど逃げ回るのに適しているかと言われれば、皆様の御想像通りな訳で…。 「メぇ〜モぉ〜リぃ〜♪ ※以下略」 「ぎゃぁああ!!こっち来るな!!」 うさぎは小麦粉を袋ごと投げつけ、全速力で逃げる。 ちなみに、投げつけた数個の小麦粉は………なぜか、長耳副会長親衛隊に当たることはなく、そのうしろでうさぎを助けるべく、長耳副会長親衛隊を抑えようとしていた、朱里会長親衛隊達にクリーンヒットする。←全て命中!! 「「「う、うさぎ君………」」」 顔を真っ白にし、バタリッと倒れる朱里会長親衛隊…戦線離脱。 更に歌やネコの仕草で迫る長耳副会長親衛隊は………若干目的を忘れそうな勢いで、うさぎを追い回す。 「メぇ〜モぉ〜リぃ〜♪ ※以下略」 「うっぎっあぁぁ!!」 「うあぁぁぁ、うさぎ君、ぼく等は育義書記親衛隊だけど、頭脳派だから(書道部同好会&PC同好会は運動音痴と言いたい)こっちに来ても助けられな―――」 「ダメダメ、こっち来ちゃ!!ダメだっ―――」 育義書記親衛隊、最後まで言葉を言わせてもらえず、うさぎVS長耳副会長親衛隊の争いに巻き込まれ、押しのけられ、踏まれ………戦線離脱。 育義書記親衛隊は、もう少し体力を付けましょう。 最後のうさぎの砦である、ゆり会計親衛隊ではあるが、こちらはある意味戦線離脱を自主的にしたかったのではないかと思う。 なぜならば………。 ◇◆◇◆◇ [*の後退][の前進*] [戻る] |