[携帯モード] [URL送信]

うさぎの初恋
◇02.ウサギクッキー。

 なぜかぼくの前には、ウサギの形をしたクッキー♪

 こ、この手作り感に可愛さ!まさしくこれは、ぼくの目の前に1羽のライオンウサギが作ったものに違いない!!←うさぎの勝手な思い込み(妄想)。

 で・も〜!このウサギクッキーは、ぼくのもの〜〜〜!!

 スッススススッーーー。

 手を伸ばすと………なぜかウサギクッキーは、ぼくから離れて行く。

「おちゃめさん、きっとぼくに追いかけて欲しんだね♪」

 ぼくは、目の前にあるウサギクッキーを得るため、歩きはじめた。






 そして、なぜか気付いたら人気のない場所にいた、ぼく………あれ?なんでだろう?

 手の中にはウサギクッキー………うん、さっき漸く捕まえたから、これはぼくのもの〜。

 でも、さっきは1羽のライオンウサギしかいなかったのに…2、3…5羽に増えている気がするのは気のせいかな?

 しかも、教室にいたはずなのになぜかここは知らない場所だし…。

 あれ?



 まぁ、とりあえず、周りにいるライオンウサギ達は置いといて………まずは、きれいにラッピングされているウサギクッキーを一口。

「うまっ♪」

 ギロッ!!

 思わず声を上げニッコリ笑みを浮かべると、なぜかライオンウサギ達に睨まれた。

 …でも、可愛いライオンウサギ達だから許す!!



 それにすぐに食べないと、雄介に怒られるんだよね。

「たとえウサギの形をした食べ物であってもちゃんと食べること!!」

 これは小学3年の時、雄介に正座をさせられ怒られた時に言われたこと。

 あの時の雄介は本当に怖かったな〜。

 なんて想い出に浸ってみる。



◇◆【うさぎ小学3年生】◆◇

 小学3年生といえば、ぼくのウサギ好きは相変わらずで、今より酷かったっと雄介は語る。



 その年、雄介が家族旅行へ行き、そのおみやげということでウサギ型をした饅頭を猫屋家に持って来た。

 これに喜んだ猫屋家!!父&母は、「かわいいわね〜♪」と、言いつつも頭からかじりつきうまいうまいと食べていた。

 そして、ぼくは………。

 あまりの可愛さから食べることができず、三日三晩愛くるしい饅頭を見つめながら………腐らせた。

 これに怒ったのは、両親ではなく雄介。

 度々こんなことをして物を腐らせていたぼくに両親は、仕方がないわねーの一言だったが、雄介はそんなのもったいない!!と、宣言したのち、両親共々ぼく等を正座させ説教を始めた。



 あの時は、ぼくと同じ小学3年であったはずの雄介がとても怖くて………ぼくと両親は、ガタブル震え、雄介の言葉一つ一つに壊れた人形のように頷いていた。

◇◆◇◆◇


[*の後退]の前進*]

3/43ページ

[戻る]


[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!