うさぎの初恋 ◇03.うさぎと誕生日と雛祭り bR◆ ◇◆【猫屋 うさぎ(ねこや うさぎ)の場合】◆◇ 3月3日、雛祭りとともに今日はぼくの誕生日♪ 会場はウサギパーク♪♪♪なぜか朱里がウサギパークに招待してくれて祝ってくれるそうだ。←ウサギパークは兎三山家の持ち物だから!! そこには、たくさんのウサギ、ウサギ、ウサギ………と、雄介と長耳先輩と朱里もいるけど、そんなことよりウサギがたくさん♪ 料理そっちのけで、放し飼い状態のウサギを撫でていると、雄介に怒られ席につく。 席も芝生にオープンテラスで金持ち風の洒落たテーブルに椅子。 ぼくには全然似合わないけど(雄介も)、ウサギがいるなら大人しく我慢しよう。 それに朱里から貰ったプレセントは可愛い日用雑貨だし、長耳先輩からはなぜか大量のウサギ文房具…。 受け取る際、「これで頑張って成績を上げようね」と、全開の笑みを向けられたけど………なぜかな?ちょっと背筋が凍ったのは気のせい? で、お次は当然雄介の番なんだけど………ないんだよね。 ぼくが今年はこれがいいっと書いてあげたモノが!? しかも、「こんなもの俺の小遣いやバイト代で買えるか!?」って、怒るから、泣く泣く見るだけでも…と、レベルを下げたのに、今現在青々とした芝生のどこを見てもそのモノはなく…。 【ウサギグッツリスト………誕生日にウサギ雛が欲しい♪】 雄介…用意できなかったんだな。 よし!グレるグレてやる〜〜〜!! 涙目で雄介に睨みつけて、これから………いや、このパーティー会場を去ってから、何しようか考えてみる。 雄介がぼくのプレゼントを用意するまで、ひきごもりに入るのはもちろん、ぼくだけが不幸になるのは悔しいので、雄介限定で数々の嫌がらせを考えることにしょう! 思わず笑みを浮かべると、何かを感じ取った雄介が頬を引きつらせたまま、ちょっと待ってろっと叫ぶような声が上がる。 よっしっ!!どうやら、今年は間に合ったようだね、雄介くん。 でも、ちょっと残念っと、思ったのは雄介のイタイ顔が見られないからだろうか? [*の後退][の前進*] [戻る] |