立海連載
ハミング *仁王視点
ある日の部室。
「ルールル、ルルルルールル…」
今日の名前はご機嫌らしい。
さっきからハミングをしとる。
いや、名前はいつもこんな感じか。
いつもふわふわしとって、いつも笑顔じゃ。
そういえば、名前が怒っとるところはあまり見たことがないのう…
「…つか、なんで徹○の部屋なんだよぃ」
ブン太が口を開いた。
「えへ。なんとなく、今日のテーマソングみたいな?」
そう言って名前はブン太に笑い掛ける。
…えへ、って………
相変わらず可愛いのぅ名前は。
不意打ちな笑顔だったせいか、ブン太の顔が赤くなっとる。
まぁ気持ちは分かるぜよ。
あんな眩しい笑顔を自分だけに向けられたらのぉ…………
というか羨ましいぜよ。
「うわー!移っちゃったじゃないっすか〜先輩!」
今度は赤也が叫ぶ。
どうやら徹○の部屋のメロディーが頭から離れなくなったようじゃ。
そんな赤也をからかうように、名前とブン太は一緒になって、大声で歌い出した。
二人の中心で、楽しそうに微笑む名前。
この賑やかな風景に、俺は溜息と笑みを零した。
「今日は部活中ずっと頭の中で流れそうじゃ」
−君のハミングがあまりにも可愛いくて僕等の脳は洗脳される−
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