裏切りと真実 【21】 おばさん「8年前、島のはずれに親子が住んでおった。親子と言っても母親と娘の二人暮らしだったみたいじゃ。」 ナミ「父親は?」 おばさん「海賊だったみたいでの〜、強かったようでたまにしか帰ってこんかったようじゃ」 ロビン「なぜ彼女たちだけ島のはずれなのかしら?」 おばさん「父親が海賊ってこともあって自らはずれに住んだんじゃよ。たまに街に買い物に来るけんどまぁいい子だったの〜」 ここでおばさんは一呼吸… おばさん「この島にはよう天竜人とかがきとって、そのせいで奴隷制度があったんじゃ。ある日、いつものように天竜人が来てたまたま島のはずれに行ったんじゃ。そこで天竜人は幼かった娘を奴隷として連れてったそうだよ」 ナミ「そんなことがあったんだ…」 おばさん「このくらいしか知らんの。それっきり天竜人は来なくなって奴隷制度も自然と消えたんじゃ」 ロビン「その娘は今は?」 おばさんは首を横にふった。 おばさん「わしが言えるのはここまでじゃ。ゆっくり食べてけ」 カウンターテーブルにおいしそうなバターライスが置かれた。 さっきの話の娘、舞の可能性高いわね… あたしは考えながらホカホカのバターライスを口にした。 [*前へ][次へ#] |