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小悪魔☆奮闘記
8
ベリッ、と引き剥がされて白石を後ろに隠すこの男を、睨みつける。


「ふ、副会長様…っ」
ーー僕の邪魔をするな。

「君、悠斗をどうする気?答え次第で、君を退学にするよ」
ーーあ?邪魔すんに決まってんだろ。バカか。

「そんな…ッ、僕は…ただ…」
ーーな…!僕にバカだって…?!

「ただ、どうしたの?」
ーーバーカ。

「……………」
ーーしね。


こんな会話が言葉の裏にひそんでるなんて想像もつかないであろう白石が、割って入ってきた。

「晴彦!!違うんだ!実は本当はいい奴なんだ!!もう謝ってくれたし…」

「実…?…はあ、…悠斗。あなたが無事だった事は何よりですが、彼は親衛隊です。何を考えているかわかりませんよ」

くされ猫被り基、晴彦は白石に向き直り、目線を合わせる。

「でも、実は他の奴とは違うんだ!友達だし、信じたいんだ!!」

「悠斗…」

なんだこのメロドラは。
気持ち悪い。

冷ややかな目線を送っているのに気づいたのか、晴彦はこちらを睨む。

「悠斗は優しい子だから、こうは言っていますけど、私は許しませんから。もう二度と悠斗に近づかないでください」

「な!?晴彦!!なんでそんなこと言うんだ!!」

「私は、悠斗が大切なんです。傷ついてほしくないんです。あなたが、……いえ」

「……っ、晴彦…」



ああ、

苛々する。

何なのさ、その表情は。



気持ち悪い。
優しい顔。
見たことない。

今までのターゲットには、そんな表情見せなかったじゃないか。
どうしたの、晴彦ーーー?



こんなの…



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あきゅろす。
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