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小悪魔☆奮闘記
6※
登校時刻になる頃には、作業も終わり生徒会室の戸締りをしていた。

会長は1限だけ出て、また生徒会室に戻るらしい。僕も行こうかな?



HRが始まる時間になり、会長と教室に向かう。
会長は隣のクラスなんだ。行く方向が一緒なため並んで歩いていると、登校中の生徒がちらちらとこっちを見ている。

すると、突然会長が肩を抱いてきた。


「なんですか、会長様(棒読み)」

「いや。こっちの方が面白そうだろ」

そりゃあ、親衛隊嫌いの会長が親衛隊長の僕と仲良さげに歩いていれば誰でも驚くだろう。


「歩きづらいから離してよ」

会長のお遊びに付き合うのが馬鹿らしいので、腕を叩き落とす。

「…ッて。…お前ってほんと可愛くねぇよな」

「褒めても何も出ないから」

「褒めてねぇよ。つか、お前に褒める所が顔以外にあんのかよ」

「そのセリフそっくり返すよ」

「あ?あるだろうが。セックスうまいだろ。お前をあんなにアンアン言わせられるのは俺だけだ」

「…ッ、…そんなアンアン言わないし」

「はあ?物凄い感じてたじゃねぇか!いつももっともっと、とか言って自分から腰ふっt…ッ」


思わず会長の口を手で塞いでしまった。
だってこの人、ここが廊下だっていうのに声でかいし恥ずかしいこと言うし…!
僕がそんな感じやすい奴みたいに言わないでよ!

会長とヤるまで、僕は感じてるフリばかりしていた。涼しい顔して相手の上に跨るのが僕のやり方。だから自分がこんなに感じやすいなんて本当に驚いている。恥ずかしすぎだ。
ていうか、会長が上手過ぎなんだよ。

こんな自分、他人になんて知られたくない。
会長だけで充分だ。
僕にだってプライドがあるんだから。



「ひゃ…っ」

突然、ぬるっとしたものが手に…。
驚いて手を離そうとするも、僕の手を逃さない様に会長の手が上から抑えてはずせない。
必死に手を退かそうと引っ張るが、ビクともせず、その間僕の手は会長の舌に弄ばれる。


「んッ、あ…っぁ、ひぁっ、やめ…て…っ」

その舌の動きに昨日の行為を思い出し後ろがきゅ、となるのを感じた。
周りにいた生徒は、顔を真っ赤にしトイレに駆け込んでいった。
ああ、見られてしまった。

「うぁ…んっ、ば…か…ッ!あ…っ」

最後にちゅ、と唇をつけられ、やっと手が解放された。
少し勃ってしまったが、無視しよう。


会長はそんな僕をみて満足気な笑みを浮かべ、また歩き出す。
まわりで見ていた生徒は真っ赤な顔でしばらく突っ立っていたが、会長が歩き出したことに気づくとモーゼのごとく左右に分かれ道をつくっていった。

ここにいても恥ずかしいだけなので、仕方なく会長の後を追う。
会長への仕返しを考えながら。



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あきゅろす。
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