小悪魔☆奮闘記
3
ああ、めんどくさい。
僕まだ食事終わってないんだけど…。
そのまま食べてたいけど、僕は生徒会長の親衛隊長だからね。
ちゃんと役割は果たさないと。
「オタク!藤崎様に気安くさわるな!」
ドスドスと大股でオタク基、白石悠斗に近づく。
「何だよお前!俺からさわったわけじゃないだろ!?てゆうか、誰だよ!」
あーもー、声でかいないちいち。
僕の耳は繊細なんだから気をつけろよな。
まぁ人の事言えないんだけど。
「藤崎会長の親衛隊隊長、高瀬実だ!藤崎様から離れろ!」
キャンキャン吠えてみる。
「あ!!お前か!洋介を縛ってる奴は!親衛隊なんてあるから、こいつらみんな窮屈な思いをしているんだろ?!迷惑してるんだ!!親衛隊なんて汚ないこと、いっぱいしてるんだろ?!!イジメとか!やめろよな、そういうの!!」
あーあ。親衛隊みんな敵にまわしちゃった。君、イジメの標的決定。
「そうだぜ、親衛隊なんて汚ねぇ集まりだ」
会長も何故か参戦してくる。
「そ、そんな…っ!藤崎様…!なんで…っ」
涙ためて会長をみる。
あー演技うまいな僕。
「あ?俺は親衛隊なんてどうなろうとしったこっちゃねぇ。だけどな、こいつに手ぇだしたら親衛隊なんて散りも残らねぇようにしてやる。まわりにいるてめぇらも覚えとけよ」
「…っ!そんなに、そのオタクのことが…」
キッとオタクを睨む。
そして目で語る。
ーーーーーーーオボエトケヨ。
僕は他の親衛隊を引き連れ、食堂を後にした。
ドアが閉まる直前、一瞬だけ振り返る。
最後にあいつをみたらやっぱり、眼が笑っていた。
最悪。
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