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MONSTER HUNTER*anecdote
欲望に堕ちる
半分は正解で、残りの半分は間違い。

その言葉の意味が分からず、アリスは眉をひそめた。確かに彼女が話した事は推測にしか過ぎないが、一体何が間違っていると言うのだろうか。

あの日、ジェナとベルザスの間に起きた“真実”とは。これから語られるベルザスの言葉は、信じて良いものなのか。
疑惑や不信感で困惑するアリスの体には、今もなお激しさを増した冷たい雨が降り注ぐ。

「あんた、何を知っているの?ジェナに何をっ!」

「まあ落ち着けよ、順を追って話してやる」

ベルザスは崩れた石材で強打した腹にちらりと視線を落としてから、ふーっと長く息を吐いた。よく見れば、堅固なはずのレックスSメイルにヒビが入っている。それ程の強い衝撃を受けたからには、身体の内部にも影響を及ぼしているのだろう。何より、ベルザスの顔色が思わしくない。

「正解なのは、“ジェナには支えてくれる仲間がいなかった”という事だ。お前みたいに優しいお仲間には恵まれていなかったよ、あいつはな」

「俺みたいな奴ばかりさ……」とベルザスは呟くと、アリスとラビを交互に眺めてニタリと口元を歪ませた。

「間違いなのは“ジェナが老山龍に怯えていた事”だ。あいつは龍を目の前にしても、恐怖など一切感じていなかった。お前、信じていたんじゃなかったのか?ジェナは誰よりも強く、勇敢だったって」

「それは……」

「可哀相になぁジェナ。最愛の妹分にまで信用されなくなっちまって。ますます孤立無援だな」

その瞬間、カッと頭に血が上り、アリスは怒りに震えていた拳を振り上げる。「ジェナが老山龍を目前に逃亡した」と街中の人に触れ回った張本人が今更何を言うのだと、殴りつけ、罵ってやりたかったのだ。

だが、そんな彼女の手を掴まえて拳を下ろさせたのは、アリスの隣に寄り添っていたラビだった。振り払おうとしても、痛いくらいの強い力に抑えられてしまう。
「離して」と言うつもりで見上げた彼に、アリスは言葉を失ってしまった。なぜなら、そこにあった冷酷な表情とベルザスを蔑む目つきは、まるで別人の様であったのだ。

「……感情を逆撫でるような無駄口は要らない。あの日に何が起きていたのか、真実だけを話せ」

それでも冷静な言葉とは裏腹に、アリスの手首を掴むラビの手にはあつい熱が篭っていた。その熱を感じて、彼もまた自分と同じように怒りに奮えているのだとアリスは気付く。

ラビは今にも爆発してしまいそうな激昂を、必死で抑え付けている。それなのに1番の当事者である自分が感情に流されてどうするのだと、アリスは冷静さを取り戻したのであった。

「おうおう、そちらのガンナー様は恐いねぇ。噂通りにお強くて、正義感に溢れていらっしゃる。……まるでジェナみてぇだ。虫酸が走るぜ」

「……二度も言わせるな。無駄口を叩くのはよせ」

いがみ合う二人の間に重苦しい沈黙が流れ、緊張感が張り詰める。その間に、止まぬ雨を降らす分厚い雲からは、ゴロゴロと雷鳴が轟き始めていた。

暫し押し黙ったままの三人。悪化していく天候の中、睨み合いに終止符を打ったのは、ベルザスが吐いた掠れた息であった。

「……まあいい。教えてやると、言ったんだ。ちゃんと、本当の事を話してやるから……よく聞きな」

言葉までもが途切れがちになる。やはり、体内の損傷が激しいのだろう。
ベルザスはよたよたとその場に腰を下ろすと、辛そうに顔を歪めた。さっさと話を付けて治療にあたらねばと判断したのか、その姿はアリス達への敵対心を放棄していたのだった。

「あの日……。ジェナと俺は他のハンター達と共に、老山龍の進行を食い止めるべく、ミナガルデを出発して砦へと向かった」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


それは、この地方にしては珍しく霧の晴れた日の事だった。

老山龍討伐作戦に召集されたミナガルデのハンターは十人。腕に覚えがある熟練者から、参加資格として定められたハンターランクをギリギリでクリアした者まで様々であった。

そんな状況下で、ジェナとベルザスに寄せられた期待は計り知れない。彼女達にはミナガルデに所属するハンターの頂点に立つ程の実力があり、ギルドからの信望はとても厚かったのだ。

二人が老山龍を迎え撃つ為に向かった、砦のエリア2。
ジェナとベルザスが先行して様子を見る事になっていたため、この場には彼女達しか居なかった。

それは老山龍の到着を待つ間の、わずか数十分のうちに起きた出来事。

そこで、全てが始まった。

「ジェナ。さっきから気になっていたんだが、珍しい鎧を着ているな」

ベルザスはそう言いながら、彼女の防具を指差した。彼が左側の目に傷を負う前の事。しっかりと開かれた二つの眼は、物珍しそうにジェナの鎧を見つめている。

「ああ、これか……」

ジェナは身に纏う漆黒の鎧に視線を落として、小さく溜息をついた。ベルザスにはそれが見た事も無いモンスターの素材で作られた立派な物に見えたのだが、彼女はそれを誇らしげにするどころか、憂鬱そうに目を細めたのである。

二人が今日、ここに並んで立つのは実に半年ぶりの事であった。以前会った時、ジェナは古龍クシャルダオラの素材で作りあげたクシャナSシリーズという、美しい鋼の彫刻のような防具を身に着けていたはずである。

だが今は違う。後頭部の高い位置で、一つに結い上げられた長い紫の髪。あらわになった耳には、かつて王都を救った剣聖が愛用していた云われのある、特殊なピアスが光っている。

そしてベルザスの興味を引き付けてやまない鎧は、両肩から大きな棘が上向きにそそり立っており、漆黒の装甲に映える鮮やかな橙色のラインが胸元や肩に描かれていた。腕にもまた、同じシリーズであろう棘のついた漆黒の篭手が装着されている。

腰と脚は黒の特殊合金で造られたクロムメタルコイルとブーツ。ふわりと広がるロングスカート状のコイルと、ぴったりとした細身のブーツには細部まで丁寧に金の細工が施されていた。これらは鎧と色調を合わせて、ジェナが防具店で購入したものだろう。

暫く会わないうちに、随分と様変わりしたものだとベルザスは思っていた。半年前、最後にジェナと会話を交わした時には、彼女は遠方へ狩りに出る用事が出来たと言っていた。ならばこの鎧は、その時に狩ったモンスターのものであるはずだが……。一体何を狩って来たと言うのだろうか。

食い入るようにジィと鎧を見つめるベルザスに、ジェナは気恥ずかしげに少しだけはにかむと、自身の鎧について語りだした。

「ベルザスも、黒き神の話は聞いただろう?これは……覇竜・アカムトルムの鎧だ」

「なっ、何だと!?」

その竜の名前を聞いて、ベルザスはギョッと目を見開いた。覇竜・アカムトルムといえば、伝説として語られてきた巨躯をほこる竜だ。
“黒き神”“火山の暴君”などと数々の異名で呼ばれながら伝承の中でのみ生きていたモンスターなのだが、ごく最近になって実在する事が明らかになったのである。

溶岩にも溶けぬ堅牢な漆黒の鱗に、岩盤を容易に砕く鋭い爪や巨大な尻尾。咆哮を上げただけで人間はいとも簡単に吹き飛ばされ、その衝撃でマグマをも噴出させてしまう。あまりにも絶大なその力はまさに驚異。ギルドはアカムトルムを超危険指定モンスターに認定し、討伐に向かうハンターを制限していた。

実力と実績を認められた、ごく少数のハンターにしか依頼は受けられない。アカムトルムの討伐は、いわば極秘任務である。並大抵のハンターには、その竜の存在すら伝えられていないのだ。

「ジェナ!遠方に用事が出来たと言っていたのは、まさか!」

「……そうだ。ギルドマスターに直々に討伐を依頼され、奴の生息地である火山へと赴いていた。討伐までに二ヶ月を要したが、なんとか覇竜の驚異を回避する事ができたよ」

「死闘の末だったがな」と苦笑いを浮かべるジェナの傍らで、ベルザスは驚愕のあまり言葉を失っていた。

――ギルドマスター直々に、だと……!?

ジェナはハンターとして活動し始めた十代の頃から、事あるごとに“天才”と評価されてきた女だ。生まれ持った類い稀なる才能と身体能力。戦いにおけるセンスは、場数を踏めば踏むほど進化する。

人々を守る為に戦うという確固たる信念のもと、めきめきとハンターランクを上げていったジェナは、それまでミナガルデのハンターの中で最強とうたわれていたベルザスと肩を並べる程になっていた。それに伴いギルドから厚い信頼を寄せられ、名指しで依頼を受ける事も度々あったのだ。

ベルザスとジェナ。
ミナガルデに住むハンター達の頂点に君臨する者。
無敗を冠する不動の双璧。

そんな彼らの均衡は、この瞬間に破られた。

「ジェナ……」

ベルザスの声が、二人きりの空間に低く響く。

「なんだ?もうすぐ老山龍が到着する。あまり世間話をしている時間は無いぞ」

「……知ってるか?ギルドマスターが、お前をナイツのメンバーとして迎え入れようとしているって話を」

「私をギルドナイツのメンバーに?それは本当か」

ギルドナイツ。それは実力を認められた、選ばれしハンターのみが所属する事を許される精鋭部隊。そこに配属されると聞いて喜ばぬハンターなど、過去に一人も居なかった。

「ああ、本当だ」

「……そうか。それは身に余る光栄だな。お声を掛けて頂けるなら、謹んでお引き受けしよう」

ジェナの瞳がよりいっそうの輝きを増す。ギルドナイツとして活動できるとなれば、今まで以上に沢山の人々を守る事ができるだろう。志にまた一歩、近付けるのだ。

「ふふっ、アリスもきっと喜ぶだろうな。ナイツに所属すれば、収入も今よりずっと安定する。あの子にもっと、楽な生活を送らせてあげられそうだ」

妹のように可愛がっている最愛の少女の笑顔を思い浮かべて、ジェナは口元をほころばせる。二人の暮らしは決して貧しいわけではなかったが、ジェナが万が一自分の身に何かあった時の為の蓄えとして貯蓄をしていたので、裕福な暮らしとも言えなかったのだ。

ジェナは教えてくれた礼を言おうと、ベルザスの方を振り返る。だが、次にベルザスが放った言葉により、とうとう運命の歯車は狂いだした。

「……ろよ」

「えっ?」

「消えろよ……お前」

「ベルザス……?」

何を言っているのかと、ジェナはきょとんと目を丸くする。一方でベルザスは、モンスターと対峙する時よりも格段に鋭く冷たい瞳で、彼女を睨みつけていた。その感情を言い表すならば、憎しみや恨み……いや、嫉みが一番適切であった。

「なぜ俺ではなくお前なんだ!?お前は俺が得るはずだったものを、何もかも掻っ攫って行く!なぁ、今すぐ消えてくれよ。お前の存在が邪魔なんだよ!」

「落ち着けベルザス!いきなり何を……」

「お前さえ居なければ俺が1番だったんだ!ミナガルデの双璧?笑わせるなっ!いつだってお前の方が俺より上に居ただろうが!!」

「そんな事は無いっ!私とお前は互いを高め合える仲間だ!良きライバルに巡り逢えたと、お前は私に言ってくれたじゃないか!」

ジェナがいくら叫ぼうとも、ベルザスの心には届かなかった。ジャキッと金属音を鳴らしながら、ベルザスは彼女に向かって、担いでいた漆黒槍グラビモスを身構える。

「私をこの場で斬り棄てる気か?」

「お前さえいなければ、覇竜討伐依頼も、ギルドナイツの座も、全て俺の物だ。お前の存在は、俺の輝かしい未来に必要無いんだよ」

「仲間の命より、己の地位や名誉が大事なのか?」

「当然だ。その為だけに戦ってきたんだからな。俺はお前の仲間でも、引立て役でもねぇんだよ!」

「ベルザス……。そうか、残念だ。本当に」

ジェナはゆっくりと眼を閉じると、胸一杯に吸い込んだ息を静かに吐き出していった。そして右手でしっかりとその背に負う太刀の柄を握り締めると、なめらかに鞘から引き抜く。火竜リオレウスの燃える様な深紅の鱗に縁取られた、鋭くも見目麗しい業物・飛竜刀【楓】がその姿を現したのだった。

「くだらん欲に取り憑かれた亡者め。悪いが、私はここで命を落とす訳にはいかない。お前がその槍を納めぬと言うのなら、私が力ずくで納めさせてやろう」

ジェナが太刀を一振りすると、ヒュンと風を斬る音が二人の間に突き抜けた。相手の動きを瞬時に見切る天分の紅い眼が、ベルザスを威圧するかのようにじっと見つめている。腰を落として身構えた彼女には、踏み込む一寸の隙も無かった。

しかし、ベルザスとて自分より格上のジェナと正面からやり合うほど馬鹿ではない。誰よりも彼女の“弱点”を知っているからこそ、こうして強気でいられるのだった。

「なぁジェナ。お前の事を良く思っていないのは、俺だけじゃないんだぜ?」

「…………」

「お前が居る限り、上にあがれない連中はいくらだっているんだ。そいつらは皆、お前の存在が鬱陶しくて堪らないんだとよ」

「……黙れ」

「あいつらがお前を失脚させようと色々策を練っていたから、俺は教えてやったんだ」

ベルザスはニヤリと顔を歪める。さも愉快であろうその表情に、ジェナは眉間に寄せた皴を深くした。

「何を教えた」

「クククッ……。『ジェナを陥れたいのなら、あいつの大事な人間を“使え”』ってな」

「なっ……!」

その瞬間、ジェナの瞳が大きく見開かれた。

「アリスに何をするつもりだ!!貴様っ、あの子に手を出したらただでは済まさんぞ!!!」

「まだ何もしちゃいねえよ。だが、いつだって行動を起こせる状態にある事は覚えておきな」

ベルザスは大盾を装着した右腕でゴソゴソとアイテムポーチをまさぐると、中から細長い棒状の道具を取り出す。そしてそれをジェナに見せびらかすように、軽く左右に振って見せたのだった。

「これが何か分かるか?火薬草を混ぜ込んだ発煙筒だよ。これで狼煙を上げればそれが合図となり、ミナガルデにいる奴らがお前の大事な妹分を……」

「やめろっ!!なんて卑劣な……!あの子は何も関係無いじゃないか!私が厭わしいのなら、正々堂々と私に向かって来い!」

「悪いが俺達はお前みたいに“天才”じゃない。お前にはどう頑張ったって、逆立ちしたって敵わない事くらい身に染みて分かってんだ。これが力を持たざる者のやり方。卑怯だと罵られたって、一向に構わないぜ」

「くっ……!」

飛竜刀の柄を握り締めるジェナの手が、やり場の無い怒りに震えていた。我が身がどうなろうと構わないが、実の妹のように可愛がっている大切な人を巻き込むわけにはいかない。だが、卑怯な脅しに屈する事も、許せなかったのだ。

しかし、今ここでベルザスを拘束して脅迫の罪で裁いたとしたら、自分を良く思わない者達からの反発は益々強くなるだろう。その者達が何人居るかを把握していない現状。どんな手段をとるのかも分からない。
……アリスを守りきる事は、困難だ。

ギルドに事情を説明して、アリスを保護してもらうか?……いや、ギルド内にもベルザスの様な奴がいたら意味が無い。誰が敵で、誰が味方か。区別のつけようが無いではないか。

ジェナの心は葛藤し、揺れていた。だが、己の信じる正義と愛する者の命。その二つは天秤にかけるまでもなく、どちらが一番大事かは分かりきっていた。

そうなれば、確実に彼女を守る事ができる方法はただひとつ……。

「分かった。お前の要求をのもう」

服従。
それがジェナの出した答えだった。

ジェナは下劣な謀(はかりごと)に従う屈辱を感じながらも、これでアリスが助かるのなら安いものだと抵抗をやめた。今は己が信じる正義に目を暝って、彼らの悪行を見逃さねばならない。悔しいが、そうする他に道は無かったのだ。

潔く攻撃の姿勢を解き、焔色に輝く飛竜刀を静かに鞘へと納める。そして敵意が無い事を示す為に、ベルザスの方へ掌を向けて両手を上げたのだった。

そんな彼女の行動を受け、ベルザスはよりいっそうの警戒心を抱きながらランスを構えなおしていた。ジェナは従うふりをしているだけで、隙を見て自分を制圧しにくるかもしれないと疑いの目を向けていたのだ。もちろん彼女にそんな気は無かったのだが、ベルザスは事が終わるまで気を抜くつもりは無い様子だった。

「物分かりがいいな。それが賢い選択だぜ」

「しかし、この命をお前にはやれない。こんな低俗な茶番劇に棄てる命など、私は持ち合わせていないからな。私はギルドナイツへの推薦を辞退する。もう二度と特別な依頼も受けない。……それでいいだろ?だからもう、私とあの子に関わらないでくれ。二度とその面を見せてくれるな」

ジェナは降伏の姿勢を取り続けていたが、心の中は恨めしい気持ちで今にも張り裂けそうであった。

仲間だと思っていた者達から牙を向けられ、一番大切な人を危険に曝して。一体今まで何の為に戦ってきたのだろうか。強くなる事で、より沢山の人々を守る事ができるのではなかったのか。こんな馬鹿馬鹿しい地位争いを繰り広げる為に、血と汗を流して来たのではない。

今までの努力が、苦労が、頑張りが、音を立てて崩れていく。それでもジェナは、いちハンターとしての誇りだけは捨てずに、アリスと二人で慎ましやかに暮らして行ければ良いと思い直していたのだった。

だが、そんなささやかな彼女の望みさえ叶えさせまいと、ベルザスは新たな策略を描き始めていた。

「そうだなぁ、長年狩りを共にしたよしみだ。命は助けてやる。だがな、それだけじゃ足りないんだよ。ジェナ」

いやに芝居がかった口調で語りかけてくるベルザスに、ジェナは顔を険しくして不快感をあらわにする。
どうせまた、よからぬ企みを思い付いたのだろう。そして自分はそれに従うほかに無いのだと思うと、つくづく嫌気がさした。

「じゃあ、どうすればいい。何を以てお前達は満足するんだ」

ジェナは半ば自棄気味に吐き捨てる。一刻も早く、この欲の皮の突っ張った男と関係を断ち切りたくて堪らなかった。

「さっさと要求を言え」と少しばかり苛立ち始めたジェナに対し、ベルザスはうすら笑いを浮かべたまま、自身が考えた筋書を口にし始める。

「いいか、今から俺の言う通りにするんだ」

……それは、ジェナを徹底的に破滅へ追いやる悪魔のシナリオだった。

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