沖神小説 壱 顔を合わせたら喧嘩ばかり。 まぁ、それでもよかったんだけど。 でも“あれ”があってから自分が怖くなった。 「神楽ちゃん。今日牛乳買ってきてくれる?シチューだから」 「分かったアルー!」 シチュー好きだし、眼鏡に言われたらちょっとイラッてきたけども。 なんか眼鏡にパシられた気分。 「♪〜♪」 演歌の歌を歌いながら歩く。 すると立ち止まって壁に隠れる。 沖田がいた。 奴とは顔を合わせたら喧嘩ばかりするから。 ……だけど。 吉原(あれ)があって自分が怖くなった。 だから、もし自分じゃない、“理性も知性も”ふっとんだ“自分”。 だから、もし奴を殺したら? 私はどうなるアルか。 [戻る] |