ロストウォーリア短編 秘密の行為【杏唯/30歳杏兄×18歳メグ】* 「んっ、ダメだよ杏兄…」 「大丈夫だろ、俺たちだけの秘密にしていれば」 抵抗する弟を諭し、堕としていく。ダメだと判っていても止められないのだ。 俺たちは今、秘密の交際をしている。絶対に許されない、禁断の恋と言うものを―。 「本当に…ここでするの?」 俺の部屋にある大きなベッドを指して言う唯。ホテルまで行っての行為が俺たちにとっての「普通」であるため、少し躊躇っているのだろう。 「ああ。今は兄貴もお袋もいないし大丈夫だ」 2人は俺たちの交際を知らない。もしも知られてしまったら、反対されるのはもちろん、下手したら家を追い出されるだけではすまない。そのため自宅で身体を重ねることはなかった。 それなら、と納得した表情を向ける唯。 「じゃあ…いいよ。いつもみたいに、好きなように襲ってくれればいいから」 「あ、ああ…わかった」 いつものように…。普段は意識していないのだが、そう言われると困る。 しかし、紅い顔で待ち遠しそうにする弟を見て、迷いは吹き飛んだ。 顔を近づけて、唇を軽くつける。俺の肩に腕を回してきた唯の口内を表面から奥へ奥へと責める。 「んっ…ふ、んぅっ…」 水音を立てながら侵食していく感覚が心地よく、さらに深くまで…と思ったが、唯がむせたので顔を離した。 「げほっげほっ…は、激しいっ…」 「でも、嫌じゃないだろ?」 「う、うん…もっと、してほしいの…」 甘えた声で言われると断れない。すぐさま唯の纏うものをすぺて取り去りベッドに押し倒した。 「ひゃぁっ…!?ん、んぁ…あっ…」 両の突起を舐めたりつねったり。それだけで可愛らしい嬌声を上げて、すがってくるものだから、余計に煽られていじめたくなる。 「んぁ、や、やだっ…」 「嫌か?それじゃあ止める」 「や、続けて…お願い…」 やがて胸元だけでは抑えきれずに、下に向かって手を伸ばす。 唯自信を扱くと、透明な蜜が溢れてきた。 「ああっ…あっ、あっ、そこぉ、もっと…」 短く息を吐きながらねだる唯。だが、わざと手を休める。 「はぁ…ん、も、もっと…して…下、いじって…」 唯は予想通りに嘆願する。それにはとてもそそられるものがある。 「わかったから…」 再び手を動かすと、満足そうにする唯。それを見て、蕾にも指を当てていく。 「あぁん…それ、いいの…」 快楽を与えられたようで、身体をしならせて言う唯。その艶かしい仕草に、俺の手指も中へと進んでいく。 そして、唯の中に誘われるまま内壁を擦ると高い声で喘ぐ。 充分すぎる前戯では足りなくなったのか、唯は涙目になりながら俺を見つめて言う。 「ひゃっ、も、無理…挿れて、中に挿れてぇ…!」 「仕方ないなぁ…じゃ、挿れるから」 唯を上に乗せ、解された相手の蕾を自分のものに当てる。 ―今、阻まれることなく二人はひとつになった。 [*前へ][次へ#] |