原作:俺が見た夢 2018/1/29 えげつないNL純愛()【後編】** 「いくよ…」 「うん…」 めがろが私の提案を否定することはなかった。 私の覚悟が冷めきらないうちに、確認もとらずに始める。もし彼のことを友人に話したのならば、友人は彼を強引だと言うだろうが、強引なのは私のほうだ。 下半身に身に着けていた下着のみを脱がせ、めがろは私に触れた。 「零さないように…だな」 誰も触れたことのない私の蜜壷を、指で解していく。まだ快感というものはよく分からないが、彼の指使いはなんとなく覚えている。 「んっ…」 溢れる液を全て受け入れるために、彼は入口に舌を這わせていた。ピチャピチャという水音が聞こえ、それは耳から全身へと伝わるようで、じわじわと気持ちよさを感じた。徐々にではあるがだんだん彼と体の感覚まで繋がっていく。 口下手なめがろではあるが、リードしようと頑張る姿が愛おしい。そんな余裕を感じていると、彼の技量を見せつけられて脳内がふわふわとしてきた。 「…良くなれてるか?」 「うん…」 時折優しく声をかけていたわってくれる彼。これはきっと、過去の女性との経験もあってのことだろう。彼女たちが少しだけ妬ましいが、今は私だけのものだ。そこに恋愛感情なんてないけど。 その後も指や口で私の秘境を弄り、十分すぎるほどに解されたところで、彼の熱が当てがわれる。 「大丈夫か?」 低く落ち着いた声で聞かれる。経験のない私はもう入るのか分からず、それでも受け入れたい気持ちから頷く。 「んっ…」 彼のものが中に侵食するような、微かな痛みと大いなる快感が押し寄せる。そのまま、彼は奥へ奥へと挿入していく。 「んぅっ…」 「せ、狭い…」 顔には出さないが彼がかなり気を遣っていることくらい分かる。 正常位で抱き合いながら、繋がったままで前後に揺れ動く。私の中の蜜を床にぶちまけてしまわないようにと彼は考えに考えていた。 そのまましばらくその姿勢のままお互いの熱情を確認し合う。無言ではあったが、それは心地よい沈黙。ただ自分の奥が奏でる水音だけが聞こえる。 揺籠のようで、温かかった。 「あ…っ、そろそろ、変な感じっ…」 何やら上りつめるようで、これが絶頂というものへ向かうのかと、ぼんやりと考えるくらいしかできなかった。 「そうか…いくぞ」 彼が激しく腰を打ちつけた途端、私の中に溢れた液。めがろと私の2人分であることは容易に理解できた。 「はぁ…」 私はぐったりとカーペットに倒れ込むが、めがろはその上に覆い被さる。もうめがろ自身は私から離れていた。 「あっ…ごめん、大丈夫だったか?」 「うん、大丈夫…めがろは?」 こういう時も私のことを一番に心配して、本当に妹離れできないお兄ちゃんみたい…って、いつもなら思うんだけど。今日のめがろは騎士だ。どんなことがあっても私を守る、誇り高き騎士。 だから、私は彼を気遣った。 そして、私の問いかけに、彼は頷いた。 「…中のもの、出しといた方がいいな」 生憎バスルームは使えなかったため、めがろの家でシャワーを浴びることにした。それまでの間、仮の処置として、混ざりあったシロップを蜜壷から掻き出す。 「あぁっ…」 さっきまでしていた行為のせいか、内側が敏感になっていた。彼が蜜を指で掬おうとすると、私の入口はきゅっと締め付ける。 「元気な体だな…」 やっとのことで処理が終わり、お互い着替えを始める。といっても着衣だったので、それほど時間はかからなかった。 「大丈夫?立てる?」 「だいじょ……ったぁ」 自分ではいけると思っていたのに腰が立たなかった。 「ごめん…じゃあ、こうしようか」 それを見た彼は、私を抱き上げた。 お姫様抱っこなんて久しぶりだ。昔、何度かしてもらった覚えはあるが、私の体重も増えているし、彼の体が心配でならない。 だが、彼はそのまま歩き出した。 「ねえ、本当にいいの?」 不安と恥ずかしさで尋ねてみるも、彼は無言のまま。すぐにめがろの家に着いてしまった。 <今日は泊まっていきます。> [*前へ][次へ#] |