アリス
アリス
僕らのアリス。
“始まり”から、それは決まってたんだ。
君はアリス
僕らのアリス
みんなみんな、君を愛してる
そして、君も僕らを愛すなんてことは、君が僕らを創ったときから決まりきっていたことなんだろう。
ならばこの感情も“始まり”から決められていたのかな。
「そうなのかい、アリス?」
「うん?x=4/15よ」
…聞いてないね、アリス。
アリスは今、シクダイをしてる。
どうしてか分からないけれど、白い紙を黒で汚してるんだ。
さっきアリスに聞いてみたら、汚してないって怒られた。
…さっきは聞こえたのに
今は聞こえないのかい?
あぁ、まるで幼い君が、僕らに別れを告げたときのよう―――
「…アリス」
「え、わ、何!?」
後ろからアリスをそっと抱きしめたら、アリスはちゃんと僕を見た。
細い体躯。今にも消えてしまいそうな程に。
不安になって、少しだけ力を強くする。慌ててたアリスはちょっと大人しくなって
痛いよ、と笑った。
「…僕は、ここにいるんだよ」
(いないの。)
(笑ってる猫さんなんていないの。いたら、いけないの。)
「ねぇ、アリス」
(だから、ばいばい。)
「僕を、消さないで…」
君に認めてもらえなかったら
僕らは、僕は、存在しないのだから。
以下、あとがき
日向飛鳥様こんな駄文しか捧げられずすいません;
キリ番200を踏んで下さった日向飛鳥様のみフリーです!
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