存在消失(キリ番200:日向飛鳥様 リク:なし) アリス アリス 僕らのアリス。 “始まり”から、それは決まってたんだ。 君はアリス 僕らのアリス みんなみんな、君を愛してる そして、君も僕らを愛すなんてことは、君が僕らを創ったときから決まりきっていたことなんだろう。 ならばこの感情も“始まり”から決められていたのかな。 「そうなのかい、アリス?」 「うん?x=4/15よ」 …聞いてないね、アリス。 アリスは今、シクダイをしてる。 どうしてか分からないけれど、白い紙を黒で汚してるんだ。 さっきアリスに聞いてみたら、汚してないって怒られた。 …さっきは聞こえたのに 今は聞こえないのかい? あぁ、まるで幼い君が、僕らに別れを告げたときのよう――― 「…アリス」 「え、わ、何!?」 後ろからアリスをそっと抱きしめたら、アリスはちゃんと僕を見た。 細い体躯。今にも消えてしまいそうな程に。 不安になって、少しだけ力を強くする。慌ててたアリスはちょっと大人しくなって 痛いよ、と笑った。 「…僕は、ここにいるんだよ」 (いないの。) (笑ってる猫さんなんていないの。いたら、いけないの。) 「ねぇ、アリス」 (だから、ばいばい。) 「僕を、消さないで…」 君に認めてもらえなかったら 僕らは、僕は、存在しないのだから。 以下、あとがき 日向飛鳥様こんな駄文しか捧げられずすいません; キリ番200を踏んで下さった日向飛鳥様のみフリーです! |