dust
たあ
薄れてく
薄れてく
君の笑顔も君の涙も
君の黒い血の冷たささえ
忘れてく
（いや、だ、！）
どうして世界は回るんだ
君がいないのに
どうして太陽は昇るんだ
まわらない
まわるはずがない
僕の全てはあの日
止まったままだ
昇らない
昇るはずがない
僕の太陽はあの日
砕け散った
君が初めて泣いた日
君が初めて僕を拒絶した日
あの日、僕はやっと
（君を手に入れたっていうのに！）
あの時の高揚も
微かに感じた君の抵抗も
忘れてく
どうしたら
どうしたらいい
（―――あぁ、そうか）
そして僕は血に濡れた包丁を手に、
死因
（さよなら、僕が愛した君と世界！）
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