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優しい運命のお話
☆シャルティエと遊ぼう☆

皆さんにご報告があります



なんと僕、ソーディアン・シャルティエ…
朝起きたら実体化していました


「坊っちゃんっ!!起きてください!」

僕はベッドで眠っている坊っちゃんを揺さぶった

「………」

―…返事がない、ただの屍のようd「僕は死んでない!」
怒号と共にパンチが飛んできた…

「ふん、今日は非番なんだ…まだ眠らせろ!」

そう言って、ベッドのシーツにくるまって再び眠りについた坊っちゃんだった…

「ううっ酷いですよ、坊っちゃん……」

こうなったら、ユウの所に行こう


〜ユウの部屋〜

「あはは、それで私の所に来たんだね(苦笑」
「そうなんですよ、ユウも酷いと思うでしょ?」

この部屋に来て10分ほど雑談をする

「そうだ…ユウ、ダリルシェイドを案内してくれませんか?」
「ん?…いいよ、今日暇だし」

と、町へ遊びに行く事になりました!

ついでに町の外へ行ってモンスターを倒し、レンズを換金して観光の資金に…
その際に坊ちゃんの部屋から僕自身――ソーディアンを持ち出して来ちゃいましたけど


〜町の外〜

「グレイブ!」
「強いね〜」

約5分でかなりのレンズが集まった…

「これだけあれば6、7000ガルドになるんじゃないかな?」
「今日はこれでショッピング出来るね」
「そうだね」


〜ヒューゴ邸・リオンの部屋〜

「うっ……ん?」

…ベッドサイドを見ると、そこにある(いる)はずのソーディアン・シャルティエがありません

「………シャルっ!?」

寝起きでぼやけていた意識も覚醒され、事の重大性が徐々に分かってきたリオン

「…邸内を探してみるか……」


〜ダリルシェイド〜

「シャル、何か食べようよ」
「いいですね、じゃあ…あのカフェはどうですか?」
「うん!お腹空いた〜」


〜こ洒落た風貌のカフェ〜

「うーん…迷うなぁ〜」
「まだ決まらない?」
「…このピザとサラダとサンドイッチセットが食べたいんだけど、さすがにこんなに食べたら太るし…」
「じゃあ、ピザとサラダは分けようよ、僕はドリア頼むから…ちょうど良いでしょ?」
「ありがとっ、シャル」
「っ…いやっ、このくらい、どうって事ないよ…」

ユウの笑顔に不意打ちをくらってしまう

坊っちゃんに見られていたら
確実に『真神煉獄刹』を繰り出されていましたよ…


〜ヒューゴ邸〜

「どこにも…いない…」
(何故だ?シンに聞いたが、ユウも朝から見ていないと言っていたな……まさか、誘拐か!?
金目の物を盗みに入ったときに、あまりの可愛さにユウまで奪って行ったのか!?
…そうか、そう言う事なのか………

ユウを奪った罪は重いぞ……



見つけしだい=放送禁止=だ (黒いオーラ+笑み))

知らぬが仏…


〜ダリルシェイド〜

「ふ〜っ、お腹いっぱい!」
「軽く散歩でもしよっか」
「うん、いいね」

坊っちゃんの事をしばし忘れて

ユウとのデートを楽しんでも罰は当たらないよね!


〜時を同じくして〜

「………」

…道を行く人達が、みんなリオンを避けていくのは
黒いオーラが見えるからでしょうか…(苦笑

(ユウっ、どこにいるんだ!!〉

こちらはシャルティエの事を忘れているみたいです


〜ユウ、シャルティエは…〜

「あ、せっかくだから何かお揃いの物を買おうよ!」
「じゃあ…これは?
ソーディアンに戻っても、柄の所に付けておけるし」
「うん!これにしよう」
「んじゃ、レジに行ってくるね」

ユウが選んだのは
2人の髪色に合わせた革製のベルト風腕輪(ユウは黒、僕は銀)

お揃いの物なんて坊ちゃんが見たら、ますます怒りそう…
…そう思ったものの、深く考えないようにする

「さぁて、帰りますか〜」
「今日はありがとう、ユウ…おかげで楽しめたよ」
「こっちこそありがとね…また実体化したら言ってね」
「もちろん…真っ先にユウへ言いに行くよ」

そうして僕達は無事帰路着く…



はずだった……


「ユウ!!」
「えっ?」

名前を呼ばれたユウと、隣にいたシャルティエが振り返ると同時に
一つの影が二人へ向かって飛んできた

影はそのままシャルティエに向かい…

【ドカッ!】
「うわぁっ!?」

飛び蹴りをしたのは…

「リオ…ン?」
「大丈夫か?だいたい何故大人しく捕まっているんだ!」
「……捕まってる?誰が?」
「お前に決まってるだろう!全く、お前はいつも僕に迷惑をかけすぎだ!」

勘違いが先行しているリオンをよそに、シャルティエが起き上がる

「痛いな〜…何するんですか、坊っちゃん!」
「ふん、盗賊風情が僕を『坊っちゃん』と呼ぶ…な…
……まさか…シャル!?」

聴き慣れた声と『坊っちゃん』呼びに
思わず声が大きくなってしまうリオン

「な…何故実体化しているんだ?」
「知りませんよ…おおかた『ハロルド博士』が何か仕組んだんじゃないんですか?」
「ハロルドって…未来から来た人達のなかにいたあのピンクの髪の胸の大きな人?」
「胸っ……ゴホン…
ハロルドの場合、せいかくには『過去から未来へ行き、それからこの時代へ来た』だったと思うが…」

「呼んだ?」
「「「うわっ!!」」」

どこからともなく、ひょっこりと姿を現すハロルド

「何よ、人を化け物みたいに…」
「ご…ごめんごめん」
「その…それよりもどうして僕は実体化しているんですか?
また、貴女の仕業で「私は何もやってないわよ〜」
「なら、なぜシャルが実体化している?」

リオンに問われ、ハロルドはシャルティエが持っているソーディアンを観察する

ブツブツと独り言を呟き、一通り見つめたあと
ソーディアン・シャルティエのコアクリスタルをそっと撫でて…

「そうね〜…コアクリスタルの昌力が一時的に強まったんじゃないかしら」

まるで「ラーメン一つ」とでも言うようにすごい事を三人に伝えた

「さらりと言うんだね(昌力ってすごいのかぁ…)」
「そういう人だからね(ホントにこの人は…)」
「別にほうっとけば治るわよ(さて、データ採取!)」
「はぁ……(シャルがこのままで僕はどうしろと…)」

四人四様の反応…

「って訳でシャルティエ、少し実験に付き合ってもらうわよ〜♪」
「えっ!?やっ、ユウっ!坊っちゃんっ!助け―――…」

ハロルドの研究所まで連れていかれたシャルティエ…

「……帰ろうか(苦笑」

すっかり放置されたままの二人

ユウは帰る気マンマンだが…?

「まだ昼過ぎだ、たまには僕にも付き合ってもらうぞ?」

朝からユウとシャルティエの捜索をしていたリオンは少しご立腹なのか
腕を組んで一方的に告げる

「え……まぁ…食事以外なら」
「残念だな…休日(くらい)は(お前と)デザートの食べ歩きでもしようと「行く!ぜひお供させてください!」ふん…(当たり前だろう)」

その会話のあとには、仲睦まじい2人の姿があったとさ


〜〜〜〜

「ユウ〜!坊っちゃ〜ん!!(泣」
「うるさいわよ、もう少しで成功するんだから大人しくしてなさい」
「坊っちゃん…(泣」

その日の夜
シャルティエは無事に帰れたとか
帰れなかったとか…


‐完‐

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