優しい運命のお話
☆世にも恐ろしい食い物の恨み☆
※この作品は、キャラクターが少し壊れています
注意してお読みください←
《(坊っちゃんはただいま落ち込み中です…)》
「シャル…僕は何かユウにしたか?」
《多分…何もしてませんよ》
「じゃあ何故、僕を無視してるんだ!」
知りませんよ!そんな事!
シャルティエは内心、こんなツッコミを入れたに違いない…
と、一つの考えに行き着く
《あっ…『血祭り』の日じゃないんですか?》
「?…何だ、それh【バリバリバリッ!】…ん?」
ページを破るような音をたてながら入ってくるスタン
「説明しよう!
シャルティエが言っていた『血祭り』というのは、女性にとって切っても切り離せない『生「ブリザード!」うわぁ、何すんだよ!ルーティ!」
スタンの後を追ってルーティがやってきた…
「あんたが公共の場で変な事言おうとしてるからでしょ!」
「いつもリオンに馬鹿にされてるから、たまには俺が教える側になりたかったんだよ」
「言い訳無用!!」
「だいたい、ルーティには関係n「いい加減にしないと『アイシクル』で足を凍らして『アイスニードル』で畳み掛けて『スナイプロア』で息の根を止めるわよ」…すみませんでした」
大人しくルーティに謝るスタン…
「分かればよろしい……
エミリオ、邪魔したわね」
すっかり大人しくなったスタンを連れて帰ったルーティだった
そんな一連の様子を「なんだったんだ…」といったように眺めていたリオン
《え〜っと……とにかく『お腹が1週間ぐらい痛くなる』時が女の子にはあるんですよ》
「…そうなのか、なら機嫌が悪くても仕方ないな」
《…そっとしておくのが1番ですよ》
「いや、コーラッ○を渡してくる」
《ちょっ…今の僕の言葉聞いていましたか!?坊っちゃん!》
〜〜〜〜
【コツコツコツ】
「おい、ユウ!」
リオンが大きな声で呼び付けると、ユウは不機嫌そうに「何か〜?」と黒いオーラを出しながら応えた
そんな様子を気にするでもなく、リオンは続けて
「……任務に支障が出る前にこれを飲んで休め…」
コー○ックを渡した
「……リオン…………」
「何だ?」
リオンが答えるのが早いか
ユウがリオンの制服の襟を掴み、顔をぐいっと近づける
「これは何かの嫌がらせかな?」
そして、マリアンも驚くようなどす黒い笑みとオーラを浮かべて、疑問符をつけて言うユウ
「ちっ、違いますっ!」
《(坊っちゃんそうとうユウが怖いんだろうな…敬語使ってるもの……
僕、ユウの顔見なくて良かった〜)》
シャルティエの安心とは裏腹に、未だユウは黒い笑みを浮かべたままだ
「じゃあ、何で○ーラックなんて渡しに来たの?」
「ふ……腹痛で不機嫌だったから僕を無視していたんだろう?」
「えっ…………まさか、覚えてないの!?」
「…何のことだ?」
リオンはきょとんとして目を丸くした
「私が―――私が大事にとっておいたプリン、リオンが食べたんじゃないか!」
ふるふると怒りに腕を震わせ、目をカッ!と開いて叫ぶユウ
「僕がそんな事…するわけな……い………」
そこまで言って、心当たりを思い出して顔を青ざめさせるリオン
「いやっ…あ、あれは……その…」
「身に覚えがあるみたいだねぇ…?」
「すっ、すまなかった!」
「あ〜〜何か聞こえた〜…」
ユウは呆れたようにそう言って、リオンの制服の襟から手を離して後ろを向く
「だが…だいたいあれは、食堂のテーブルの上に用意してあったから…」
「お風呂出たら食べようと思ったんです〜
何で逆ギレされないといけないのさ」
「それは……」
「じゃ、私はマリアンの所に行くから」
スッタスッタと廊下を歩いて行くユウ
【コツコツコツ】
「おいっ!待ってくれ!」
これから1週間、リオンは無視し続けられることを
今は誰も知らない……
《みんなは、人の物を勝手に食べたりしたら駄目だからね!》
‐完‐
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