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小説
[それでも俺は拒めない*] ちょいS古泉×強がりな勘違いキョンくん

Attention!
キョン君が自慰しちゃってます。
平気な方のみどうぞ(゚ω゚*)

***

古泉が俺のスラックスに手を伸ばす

くる━━…


そう思いぎゅっと目を閉じてから数秒後、

「やっぱりまた今度にしましょうか」

短い溜め息と共にそう言うと、俺の髪をひと撫でして古泉は眠ってしまった

これで一体何回目だ。
毎回毎回なんだってんだ、畜生。




[それでも俺は拒めない]




なんで古泉はいつも直前でやめるんだ?

まぁ、実のところ原因はなんとなく見当がついていたりする訳なんだが

多分、俺と古泉の初めてに問題があったんだ

古泉とそういう関係になる前に男と付き合った経験なんて当然なかった俺は、古泉と初めてことに至った際に最後の最後で戸惑いやら緊張やら恥ずかしいやらで必要以上に痛い、やめてくれ、と古泉を拒んでしまった

挙げ句の果てには気持ち悪い、なんて口走っていた気がしないでもない

それ以来古泉は俺に触れてはくるものの、下着の中までは触ってこない

やはりあれが原因なんだろうか…
いや、そうに違いない

まぁ原因がわかったところで解決策はまったくもって浮かんでこないわけなんだがな

どうしたもんか。
まさか自分から続きをせがむなんてことも出来る筈ないしな…

今の言い方では少し語弊が生じてしまいそうなので言っておくが、別に俺は古泉にもっと触れてほしいとかそういうことを言っているわけでは断じてない

俺はただ、古泉に何か触ってこれない理由があって、もし悩んでいるなら相談くらい乗ってやろうと思っただけだ

まぁ、一応二人の問題だしな。


――――――――――――――――――――

「おい谷口。ちょっとした好奇心以外になんの他意もない質問なんだが、彼女とその…は、初めてそういうことになったときにだな、直前で断られたらどうする?」

「うーん…それは最悪だな。まぁ女子も直前で断るくらいなら最初からやるなって話だぜ。俺ならそんな女、その時点で幻滅だぜ!
と、いうかいきなりどうしたんだ?」

「へ……?あ……、いや、ま…まぁ、そうだよな…」

「なんだってんだ、キョン?あ、お前まさか…長門とまた何かあったんじゃないだろうな!?」



 頭の中が真っ白になるとはこういう感覚のことをいうんだろうな。

俺、古泉に幻滅されてたのか―…


どうして今まで気がつかなかったんだろう。悩まなきゃいけなかったのは古泉じゃなくて俺の方だったんじゃないか…

谷口に言われるまでその可能性に気がつかなかった俺自身を呪ってやりたい

谷口の長門に関する追及も全く耳に入ってこなかった

――――――――――――――――――――


放課後、部室に足を進めながら眉間にシワを寄せる

今、古泉に会いたくない……

だってそうだろ?古泉はもうとっくに俺に愛想を尽かしていたっていうのに、俺は馬鹿みたいにあいつの家に足繁く通っていたんだ

何で古泉は俺に中途半端に触れてきたのかって?
どうせ嫌がらせかなにかのつもりだったんだろう

そのことを知って、どうして平然とあいつと顔を合わせられるっていうんだ?
残念ながら、俺の顔の皮はそこまで厚くできてはない

ふうっ…と深呼吸して部室の扉を開ける

「こんにちは。今日は少々遅かったのですね。おや、どうかなされましたか?とても驚かれた様子ですが?」

いや、顔を合わせることに対して覚悟はしていた。してはいたんだが…
古泉、今日という日に限ってどうしてお前一人なんだ。
くそ、嫌悪感で押し潰されそうだ。

俺がおもいっきり眉間にシワを寄せるのを見ると、古泉は少し困ったように笑ってみせる

「涼宮さんたちなら買い物に出かけましたよ。今日はもう帰ってこないそうなので、僕とあなたの二人だけです。」

「そう…か。じゃあ俺も帰るわ。」

「…?、キョン君?今日は金曜日ですよ。今週は泊まっていかれないんですか?」

泊まれるわけないだろうが。正直今こうしてお前と顔を合わせていることさえ嫌なんだぞ。


そう言いたいのを必死に堪えたところまではよかったものの、すぐに何かうまい言い訳を言わなければならなかったわけだが何と言っていいかわからない


やばい…取り繕おうにも、もう手遅れな程に沈黙が続いてしまった

古泉の表情が、きょとんとしたものから次第に苛ついたそれへと変化していく


「あ、いや、きょ、今日、妹の誕生日でな、」

「嘘ですね。一体何を隠していらっしゃるんですか?」


そう言って古泉がゆっくりと俺に近づいてこようとする

「ばっ…!寄るなっ……!!」


そう叫んでしまってからはっとした

古泉が俺にぐいっと近づき、俺の顔を挟むようにして両手を俺の後ろの扉につく
古泉と扉の間で身動きがとれない

「…どういうおつもりですか?」


いつもより1トーン低い声で、責めるように言われて思わずたじろぐ
お前はいつも顔が近いんだよ。

「…お、俺は、もうお前ん家へは行かん。」

「だから、どういうおつもりですかと聞いているんです。」

「っ…それはっ……」


すぐ目の前にあるモロに苛ついた古泉の顔を直視出来ずに、俺は無駄に視線をさ迷わせる。今の俺は端から見れば本気で滑稽に違いない

「ど…どういうって、そういう意味だ。もう恋人ごっこにも飽きてきたしな。それに、…」

…っお前だって、俺なんかといても腹がたつだけだろっ……?


努めて軽く言おうとしたつもりだったが、最後の一文だけは声が掠れて絞り出すような形になってしまった

古泉はしばらくの間、何を言われたのかわからないとでもいうような感じで目を細めていたが、次におもいきり呆れた、とでも言うように大きな溜め息をつく

「まったく…あなたはどうしてそういう……」


そうぼそりと呟くと、古泉は何かを考えているような表情でしばらく俺を見つめていたが、急にいつものようにふわりと微笑んだ

「貴方がそう望むのなら仕方がないですね。いいですよ、一つだけ条件がありますが。今から僕の目の前でご自分でして見せて下さい。」


 …………は?

ちょっと待て。意味が理解できん。


「どうなさったんです?早く脱いで下さい。」

そう言って古泉は、意地の悪い笑みを薄く浮かべながら俺のベルトに手を掛けようとしてくる。
そうされてやっと、さっきの古泉の台詞の意味を理解した。

「っいい…!自分で脱げるっ……!!」

そう叫んで手を払いのけると、
そうですか、と古泉が笑う


手が震えて、うまくベルトが外れない
あまりの衝撃のせいか頭と視界がひどくグラついていた


あぁそうか。こいつ、こんなに俺のことが嫌いだったんだ。
だって、仮にも恋人にこんな姿を見られるなんて最大の屈辱じゃないか。


――――――――――――――――――――


「……っ、………」


あれから随分と時間が経ったと思うのだが、俺は古泉と壁の間でゆるゆると手を動かしていた

一体いつになったら終わるのだろうか?
きっと俺が果てるまで終わることはないのだろうと、わかってはいるのだが考えたくなかった。
しかもこんなに長い時間こうしているというのに、俺自身は果てるなんて程遠く、ほんの少しの反応しか示していない

「………っ、は……」

痛いくらいの沈黙の中に、時折俺の少し荒い息が聞こえる
その間、古泉の視線が俺の手元から逸らされることは一秒たりともなく、いたたまれない

羞恥やら情けないやらで気管が狭くなり吐き気がしてくる程だった


 気持ち悪い。やばい、もう泣きそうだ。


じわりと浮かんできた涙を古泉に見られまいと、首を大きく横に逸らす

古泉はそんな俺の顔に視線だけ寄越して、微かに口の端を上げて笑う

「あまり反応なさってないようなので気持ち良くないのかと思っていたのですが。そこ、泣いちゃう程いいんですか?」


違うっ…そんなんじゃないんだ古泉…っ。
そう叫んで否定したかった。それでも何も言わずに手を動かし続けたのは、古泉の言葉が引き金となって俺の腰がずくりと反応し始めたからだった

駄目だ、今口を開いたら変な声が出るっ…
これ以上、こいつに軽蔑されるのはごめんだっ、…


ただ少し首を左右に振ってせめてもの否定を表し、下唇をぎゅっと噛んでいよいよ本格的に涙が溢れそうになって瞼をきつく閉じる

だから気がつくことができなかったんだ。古泉の行動に━━…


いきなり耳にふうっと息をかけられる

「っ!、ちょっ、やめっ…!!」

あまりに急なことに、俺は目を大きく開いてほぼ反射的に古泉から離れようともがいた

古泉はそんな俺の肩をがっと掴んで固定すると、耳に触れるか触れないかのぎりぎりの距離まで唇を接近させる

「はぁっ…はっ、…っ、」


やばい、心臓が爆発しそうだ……。


もう手を動かすことなんてできなくて、ただ自然とあがってしまう息が恥ずかしくておさめようと努める

でも、こいつの息のかかる耳が、こいつに掴まれている肩が、全身が、熱い。


「もっ…こいずみ、はなっ…、!」

流石にどうしていいかわからなくなって抵抗しようとした、その時だった


「さっきから同じところばかり弄って。やっぱりいいんじゃないですか、そこ。」

 勉強になります━━……

「っ、くっ…!」

違うっ!なんの勉強だ馬鹿野郎っ!!

そう喉元まで出かかっていたのに、口にする前に果てた

古泉がほぼ吐息だけでそう囁くと同時に、俺自身にそろりと触れたからだった


おい、そんなに驚いたような顔するなっ…。
俺だってびっくりだ。お前に一瞬軽く触れられただけでこんな風になるなんて…っ、


今の状態を信じたくなくて、それでもどうしたって古泉の前で情けなく果ててしまった事実は消えることはなくて、気づけば俺の目からは涙が零れていた

俺が泣いているなんて古泉にはバレバレなわけで、それでもできるだけ俯いて声を殺す

くそっ…止まれよ、頼むから…っ。
最後なんだ…、最後くらい、男らしく別れさせてくれっ……


――――――――――――――――――――


どれくらいの時間こうしているのかわからない。
どう頑張っても俺の涙が止まることはなく、古泉も何をするわけでもない


もう終わりにしよう。


そう思って立ち去ろうとしたその時だった

 古泉が、笑った。


こいつ…笑った……?
俺のことを馬鹿にして、笑ったのか……?


「ふっ…ざけんじゃねぇよ!!そんなに楽しかったかよ!」

悲しいとか、恥ずかしいとか、何かを感じる前に衝動的にそう叫んでいた

もう何も考えられないし、何を言っているのかもわからない

「あぁ、楽しかっただろうな!自分のことを好きだっていう気持ち悪い男が目の前でこんな風に馬鹿みたいに泣いてたらな!!
お前なら彼女なんていくらでも作れるだろうよ!なんで俺なんだっ、こんなに俺のことが嫌いだったんなら言えばよかったんだ!そしたらすぐにでもっ、………!、」


別れてやったさ。

そう叫ぶ前に古泉に抱きしめられる

「離せよっ…はなっ…、」

「僕がいつ貴方のことを気持ち悪いなんて言いましたか?
僕がいつ…貴方のことを嫌いだなんて言いましたか?」


古泉にぎゅっとなだめられて、混乱していた気持ちがだんだんと落ち着きを取り戻していく

「どうしてそう思ったのか、僕に話して下さい。
ゆっくりで構いませんから。」


「…お前は……」


「はい。」


「…お前は、俺が初めてのときに拒んだから、だから幻滅して、俺のことが嫌いになったからいつも嫌がらせのつもりで最後までやらないんだって、そう思った。」


「!、………」


何……なんで黙るんだよ…
やっぱり、図星だったんだろ……?


そう思って、おそるおそる古泉を見上げると、一瞬顔を真っ赤にした古泉が見えたような気がしたが、すぐに噛みつくようにキスをされたので本当のところはわからなかった


「あんまり可愛らしいことを言わないで下さい。」

「は!?かっ、かわっ…!?」「はい。先程はあんなことをしてしまって申し訳ありませんでした。
どうして僕が最後までしなかったのか教えて差し上げますよ。」



そう言って古泉は再び俺自身に触れようと手を伸ばしてきた。
俺はびくっと身体を震わせてぎゅっと目を閉じた


っ、…とうとうくるんだっ━━…


そう思って覚悟していたのに、一向に古泉が動く気配を感じない

「……?」

不思議に思いおそるおそる薄目を開けて古泉の顔を見ると、少し困ったような笑顔の古泉と目が合う

「…すみません。僕が下着に手をかけようとすると、貴方はいつも怯えたように目を閉じるんです、今みたいに。
だから、怖がる貴方にあまり無理をさせたくなくて…ふふ。まぁ、僕の勘違いだったみたいですが。
本当は僕に早く触ってほしかったんですよね?」


「ばっ…!おまっ…、違ぇよ!!調子乗んなっ……!」

そう言って古泉の胸を殴って離れようともがいたが、目の前のこいつが


「ちゃんと愛していますよ。だから安心して下さい。」


なんて、本気で嬉しそうに言うもんだから、もう少しこのままでもいいかな、なんて思ってしまうんだ

柄にもなく古泉の背中に腕を回して、今まで一度も口に出したことのない気持ちを伝える
今、すごく伝えたいんだ。


「こっ・・古泉……、す」


「たっだいまーっ!!いやーっ、思いの外たっくさん衣装が手に入ったからやっぱり置きに帰って来ちゃった!
て、あれ?何してんのよ、古泉くん。床に転がっちゃって?
あっ!ちょっとキョン!?拭きなさいよ、これ!!」

それはもう突然のことで、俺に咄嗟に蹴り飛ばされた古泉は床に倒れ、けほけほとむせかえっていた


「へっ!?ふ、ふふ拭くって何をだよっ!?」


「これよ。牛乳に決まってるじゃない!!ほんと、飲み物こぼしてそのままなんて常識ってもんがないのかしら!」


「ちがう。これは牛乳ではなく、」


「あーっ!!拭くって拭くって、すぐ拭くから!だから、な?拭くからもういいだろ!?
長門もよくわかったなぁ!!これ、牛乳じゃなくてヨーグルトだったんだよ!な!!」


「ヨーグルト…」


「ふーん。まぁどっちでもいいわ。あたしたちは先に帰るから、ちゃんと綺麗にしてから帰ってよね!」


何だったんだ今のは…
ハルヒは騙せていたようだが、長門には完全に……

「長門さんには完全にばれてしまいましたね。」


「うっ…、うるさいっ!も、もとはと言えばお前のせいだろーが!!」


「ふふ、つれないですね。そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか。
ねぇ、もう一度、好き、と言って頂けませんか?」


そう言って、古泉はまたもや俺の身体を絡め取ろうとしてくる


うるさいっ!もう一度、というか、俺はまだ好きなんて言ってなかったぞ!!
それに、学習能力というものがないのか、お前には!!
万が一ハルヒたちがまた戻って来たらなぁっ…!


「もっ…離れろっ…!!
駄目だ、学校じゃっ……!」


あれ…?この言い方だと、俺……


「学校じゃ、ですか、」


「〜〜〜っ……///」


うるさいっ人の揚げ足を取るんじゃないっ顔が近いんだよ、気持ち悪い!!


「もー、忘れ物しちゃった!
…って、古泉くん?床に倒れて何してるのよ、今日で二度目よ?」


……おいハルヒ。
お前、ひょっとしなくてもわざとやってるだろ…?


「あっ!!こら、キョン!掃除しなさいって言ったじゃないのーっ!」


わざと…、なわけないか。
……やれやれ。



***


すいませんでした//
好物なんです、自慰物!(゚∀゚)←
キョン君がいつブツをしまったのか、とかそういう細かい質問は無しです(´・∀・`)www

[→#]

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あきゅろす。
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