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かけがえのない貴方へ
幕開け















親友を殺された。

いや、親友なんて言う関係じゃない。

俺が最も世界で一番愛していた優李(ユウリ)。

いつも太陽みたいに笑って、無邪気にはしゃいで、自分よりも相手を思いやる優しい優李。

そんな彼が大好きだった。
例えそれが一方通行の恋でも――。
優李が隣で笑っていてくれるだけで俺は救われた。


だけど、俺はバカだった!

好きな相手の気持ちにも気付いてやれない愚か者だった!

互いに幼なじみで、でも別の高校に通った。

だけど、俺は傍にいたくて隣家の優李の家に良く上がり込んでいた。

好きだったから…。
優李が自分の人生の全てだった。

でも、こんな関係が崩れるのが怖い臆病な俺は告白なんて出来なかった―…。


こんな事になるなら、言えば良かった…伝えれば良かったと何度もっ、何度も叫び続けた。
そんなの、もう遅いと言うのに――…。




優李は高校で虐めにあっていたらしい。
人一倍、優しい優李は虐められている同級生を庇ったせいで、標的にされたらしい。

何故、助けた優しい優李がターゲットにされたのか。
言い事をしても、損をする。

とんでも無い世の中だ。

誰がこんな世界を作り上げた?

だから、俺は誓うよ。

自殺まで追い込んだ奴らを一人、一人消してあげるって。
じゃなきゃ、優李が報われない。

学校側は、虐めなど無かったと言ってやがる。
所詮、学校を守るのと世間体しか考えていないバカな連中の集まりだ。

クソくらえっ!




安心して、優李。

俺が、お前を守ってやる。
















さぁ、

幕が上がる。




ショータイムと行こうか。






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あきゅろす。
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