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その沈黙の意味は「Yes」?


あたしはすっごいイライラしてる。
原因はもちろんあのお姉様。

最近なんとなく避けられてる気がする。
理由はわからないけど。


普通に話したりはしてくれるけど、すぐどっか行っちゃうし。
同じベッドで寝てくれなくなったし。
おまけにキスさえさせてくれない。

すんごい寂しいんですけど。


なに?あたし何かした?
考えても全然思い浮かばなくて。
一人悶々とする毎日。

ロビンの方から言ってくれるかなと思って待ってるんだけど、全くその気配はなし。

おかげであたしは欲求不満です。
あーもー無理。
待つのも限界がきました。


今日の夜何としてでも聞いてみよう。




夜、皆が寝静まった頃。

あたしは自分のベッドで仰向けで本を読んでいるロビンの上に跨った。
取り上げた本は横にぽいっと投げ捨てる。

ロビンはびっくりした顔であたしを見た。


「ちょ、ナミちゃん?」
「ねぇロビン」
「…なぁに?」
「最近あたしの事避けてるよね?」
「っ……」

目線を横に逸らして黙ったままのロビン。
その反応は図星だったのね。
少しだけショックだった。

それでもロビンの気持ちが知りたくて。


「なんで?あたしの事嫌いになった?」
「ちがっ…違うの…」
「なにが違うの?」

俯いたままのロビンは少しだけ震えてるのがわかった。
胸がまたチクリと痛む。


暫く黙っていたロビンの口が静かに動いた。

「……怖いのよ」
「え?」
「貴女を、好きで好きで堪らなくて、私…どうにかなってしまいそうなの…!」
「ロビン…」
「重い女だと、思われたくない、からっ…距離を置こうと、したけれど…辛くて…寂しくて…」


あたしの服をぎゅっと握り、震えた声で話す。
つまり好きすぎてどうしようかわからなくなったと。
だから距離を置いていたと。

あぁ…全くこの人は…。
可愛すぎにもほどがあるでしょーが!



そんなになるまであたしを好きなってくれてる彼女が愛おしくて。
堪らなくなったあたしはロビンの華奢な体を力いっぱい抱きしめた。


「っ…ナミちゃ、ん?」
「ねぇ、ロビン。重いなんて思うわけないじゃん」
「でも…」
「寧ろもっと好きになってよ」
「…私でいいの?」
「ロビンじゃなきゃだめなのっ」

そう言ってロビンに優しくキスをした。
久しぶりのキスはとても甘くて、気持ちよかった。
そっと唇を離しロビンの顔を見ると、頬を染めてふにゃと笑っている。

可愛いなぁ、もうっ!


「ていうか、避けられてて本気で凹んだんですけど」
「ごめんなさい…」
「駄目、許しません。」
「…どうしたら許してくれるかしら?」

あたしはニヤリと笑うと、ロビンは頭に?を浮かべて首をかしげた。
そんな彼女の耳元に唇を寄せる。



「じゃあ…ロビンをちょうだい?」

甘い声で囁くと真っ赤な顔をしてまた俯いてしまった。
まただんまりですか。

でも今はそのだんまりも愛おしくて。


「その沈黙の意味はYesととらえても?」
「っ…知らないわ」

むっ。
この意地っ張りめ。

「そっか、ロビンはしたくないんだー」

わざとらしく言ってロビンから離れようとしたら、腕を引っ張られてロビンの体に覆いかぶさる。
そしてそのままぎゅって抱きしめられた。


「…ナミちゃんが欲しいわ」

小さな声で呟く彼女。

可愛い可愛い可愛い!
やば、ニヤニヤが止まらない。

彼女のさらさらな黒髪を撫でながら言う。


「いいよ。いっぱい愛してあげる」



あんたは気付いてないかもしれないけど。

あたしもね、同じなんだよ。
あんたを好きで好きでしょうがないの。
壊れるくらい愛したいの。

大好きだよ。




**********
ナミロビが読みたいと言って頂いたので、
このサイト初のナミロビです。
大変遅くなりましたorz

お題全く無視してるとか言わないでください。←
ていうかこのナミちゃんどんだけ可愛い連呼してるんだ(笑)

普段書かないせいか、すごく楽しかったです。
また書きたいなぁ。

2010.06.14




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