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跳ね上がった心で気付いた

私は気付かなかった。
だんだん貴女に惹かれてるという事を。



「可愛い」


初めてみた時、そう思った。
眩しいくらい綺麗なオレンジ髪と、まっすぐな瞳。

当時はまだ敵同士だったけれど。
もしかしたら、あの時からすでに貴女に落ちていたのかもしれない。

ただ、気付かなかったというだけで。



この船に乗って、仲間たちにもだんだん溶け込めて、私の知らない貴女の知る事ができた。


性格、口調、仕草、笑い方、匂い。

少しずつ彼女の事がわかるのが、すごく嬉しくて。
こんなにも幸せな気持ちになったのは初めてだった。



最初はこの想いの正体が全然わからなかった。
考えても考えても全然わからない。

だって、こんな気持ちになったのは初めてだから。


でも。
彼女を見る度に、温かくなる心。
彼女の声を聞くたびに、高鳴るこの鼓動。

あぁ、私、この子に恋をしてるのね。


気付いた時瞬間、更に想いが募って。
もう他の事が考えられないほど、私の頭は彼女でいっぱいになってる。


お願い航海士さん。
どうか、この鼓動の高鳴りに気付かないで。
怖くて怖くて堪らないの。

嘘。
本当は気付いて。
この想いを貴女に伝えたいの。


気付かれたくないけれど、気付いてほしい。

矛盾しているのはわかっている。
それでも、貴女を求めずにはいられないの。



貴女はこの気持ちを知ったらどう思うかしら?
気持ち悪いと拒絶する?

…いいえ、きっと受け止めてくれるでしょう。
貴女は優しい子だから。


でも私は、そんな優しさはいらないわ。
私は本当の貴女が欲しいだけ。
本心で貴女が私を求めてくれないと意味がないの。


ねぇ、もしも。
もしも貴女が私を好きになってくれる日が来たら。



その時、は。





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片想いネタが果てしなく多いこのサイト(笑)
書きやすいんですよ。

姉さんは恋の仕方とかわからないだろうなぁ。
あぁ、可愛いな。←

そして記念お題の一発目がこんなって…orz
色々不安になってきた、が、ちゃんとやります!

2010.06.11



あきゅろす。
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