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してあげたいのは

愛された分だけ、いや、それ以上に愛したい。
恋愛ってそういうものでしょ?


あの人と付き合い始めてもう随分経つ。

あの瞳に奪われて。
あの声で呼ばれて。
あの指で触れられて。


何回抱かれただろう。
もう数えられないほど、あたしはあの人に愛してもらった。


でも、あたしだってあんたを愛したい。

いつもされてるばっかりなんて。



そんなの、不公平じゃない。







皆が寝静まった夜。
女部屋も明かりを消して、隣のロビンのベッドにあるランプだけが辺りを照らしていた。


「ロビン」


上半身だけ起こして読書をしている彼女の名前を呼ぶ。
なぁに?と視線を本からあたしへ移す。

あたしは黙ったまま彼女のベッドへ移動して、足に跨り手をついて得意の上目づかいで顔を近づける。

ギシッとベッドが軋む音がした。
ドジャーブルーの瞳と目が合う。



「シよ?」

ロビンが少し目を見開いて、驚いたような表情。
でもすぐに妖しく微笑み、長くて細い指であたしの頬を撫でる。


「珍しいわね。ナミから誘ってくるなんて」


嬉しそうにそう言って、近づいてくる唇を人差指で止めた。

そして彼女の肩を軽く押して、ゆっくりと押し倒す。



あ、なんかこれ新鮮だわ。
ロビンを見下ろすこの体勢が嬉しくて、にやにやしてしまう。


きょとんとした顔であたしを見てるロビン。



「ナミ?」
「今日はあたしがシてあげる」
「どうし…っん…」

言いかけた言葉を黙らせるように、唇を押し付ける。
わずかに開いた隙間から舌を侵入させた。

「ん…ふ、ぅ…」

最初は戸惑っていたロビンも、徐々にあたしに合わせて絡めてきた。


たっぷり堪能して唇を離すと、銀色の糸がつぅと伸びて切れる。


頬を染めながら少し息が荒い、いつもとは違うロビンの表情。
見ているこっちが恥ずかしくなった。

なんでこんなにエロいのよ、この人っ。


直視できなくて逸らすように、白い首筋に顔を埋める。
ぺろっと舐めるとピクッと反応する体。


パジャマのボタンを一つずつ外していく。
普段は脱がされる側だから、うまく外せなくてもたもたしているとくすくす笑い声が聞こえた。

声の本人を軽く睨んでやる。


「なによ」
「いえ、可愛いなと思って」

何、その余裕な態度。
ムカついたから手を動かしたまま、また口を塞いでやる。



全部外し終えると寝る前だった為ブラをつけてない胸が露わになる。
唇を口から、首筋、胸へを滑らせる。

声は出さなくてもはぁと息を吐く姿で、感じている事がわかって嬉しくなる。


片手で形のいい胸を揉み、もう片方は硬くなっている突起を舌で転がした。

「っ…っ…」
「声出してもいいのに」

恥ずかしいのかロビンはふるふると首を横に振る。
声が聞きたくて突起に軽く歯を立てると、ビクッと大きく反応した。

でも声は出さない様に、手の甲で口を押さえている。

強情だなぁ。

可愛いけどね。


今度は手と口を反対にして、同じ事の繰り返し。

時間をかけて弄ってあげると、多分無意識に腰をくねらせている。
そろそろいいかな。


手を下半身に伸ばすと、それに気付いたのか足を閉じようとする。

が、足の間にあたしの体が入っているので閉じられない。


あたしはズボンに手を掛けて、下着ごとゆっくり脱がす。
秘部と下着を繋ぐ透明な糸を見て、ゾクゾクした。


「すごい濡れてるね」
「あまり…みな、いで…」
「なんで?綺麗なのに」
「そんな…ぁ!」

秘部の裂け目を指でなぞるとやっと小さく声を上げた。
でもまた手で口を覆うってしまう。


「ロビン、手はこっち」

そう言って自分の首に手を回させる。

そしたらもう片方の手で塞ごうとしたから、そっちも首に回させた。
回した手を引っ込めようとした瞬間

「あぁっ!」


指を一本根元まで埋めるとギュッと服を強く掴まれ、我慢されていた声が漏れた。



そのままナカを動かすと普段聞かない、ロビンの甘い声が部屋に響き渡る。


「はぁ…んっ…」
「もっと声聞かせて?」
「っ…あ…やぁ…!」


指をもう一本増やして、徐々に早く動かすとそれに比例するかのように大きくなる喘ぎ。


「あっ…は、ぁ…ナミ…ナミ…!」
「ロビン、綺麗だよ」
「あぁ…あっ…んっ…も、う…ぁ…!」
「いいよイって」

指をくいっと折り曲げてあげるとイイトコロに触れたのか、ビクビクと体を揺らし絶頂に達した。





「いきなりどうしたの?」

行為が終わった後、一つのベッドで二人で横になっていたら頭を撫でながら尋ねられる。


「いやだった?」
「そういうわけではないけれど…珍しいと思って」


まぁ、いつもはされてばっかだもんね。

あたしは頭を撫でていた手をとって自分の頬にもっていく。
すりすりすると、手の感触が気持ちよかった。


「いつもされてばっかじゃ悔しいじゃない」
「そうかしら?」
「そうなのっ!」


あんたにはわかんないだろうけど。

たまにはあたしだって与えたいのよ。
いつも与えてもらってばっかだから。


恋愛もギブアンドテイクよね。



「そう、それじゃあお返しをしなくてはね」
「へ?」

言葉の意味が一瞬理解できなくて、ぽかんとしていたらいつの間にかロビンがあたしの体に跨りニッコリと微笑んでいた。


ちょっと、まって!
これじゃ意味ないじゃん!


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リクエストを頂いた初、ナミロビ裏です!
大変お待たせいたしました!

若干ロビナミっぽいのはごめんなさい←
攻め攻めナミちゃんも書けたら書きたなー。

2010.09.08



あきゅろす。
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