no title
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どこまで行けばいいんだろう
わかってるよ、時間がかかることは
毎日は矢のように過ぎるけど、わたしが大きくなるには時間がかかるんだ
はじめたばっかで投げ出したいのは、みんな誰だって同じだよって、言われてわかってるつもりでも、
矢のように過ぎる毎日に食らいつくのに精一杯で、未来はまだまだ見えない

苦しくてふがいなくて、ひとりの夜道は、ぽつりぽつり涙が出る日もある

大人になれば、なんて考えてたあの頃よりは歳とったけど、
小さな失敗で落ち込むのも、だんだん自己嫌悪にのまれて縮む背中も、あの頃と変わらない
べそかいて、明日の心配ばっかりして、



大きなため息ついて、ひとりの帰り道が嫌になる

それでも、帰る場所には暖かい光があって、暖かいベッドがあって、いつだって大好きなあなたがいる

大人になればって考えてたあの頃、辛かった帰り道だって、向かう場所には安心があった
変わらないで待っててくれる、帰る場所があるだけで、トゲだらけでくたびれてべそかいた気持ちが、苦しいけど明日を向かえられる


変わらずに待っててくれる場所
心が明日に向かう場所











20111020
―――
ちょっとだけ落ち気味

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