高校生自由主義
みちくさ



「あれ、しゅん?」
「……はい?」
「あーやっぱりー!おれおれ!」
「あ、くろ?」
「おー!久しぶり」
「あーだねー」



中学のときの同級生だ
猫目のヤンキー


ていうか「くろ」ってわりに頭あかくなってるし
色しろいし


「バンドどう?いい曲できたらボーカルなるし!」
「くろなんだかんだで歌へたじゃん」
「おっまえ、わかってねーなぁ」


くろは中学の頃からなにかと歌いたがるやつで、3日間くらいバンドボーカルだったこともある
まぁ、メンバー全員一致の音痴さんですぐクビになったかわいそー経歴持ちなのだ



「今バンドでドラムやってんだ」
「へー、リズム感だけはあるしね、妥当だ」
「おまえ毒舌だな」


にかにか笑う猫目
赤い髪がふわふわゆれる


「こんど一緒にライブしね?」
「やだよ赤毛ドラムのバンドなんか」
「なにそれ、基準そこ?」
「なんかこわそーじゃん」
「ウケるそれー」



携帯がブルブル

ひろからの早く来いメールかも


「まーいつかね」
「おー、じゃあな」
「うん」



バシッと肩をたたいてにかにかしたまま歩いてく赤毛をみて、ふと思う


キムチ買いわすれた!おこられちゃう!


――――

キムチ鍋です、みんなで。

しゅんはキムチと白菜とうどん係。




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