高校生自由主義
Spring has comeing!



「もーはるか下手、代われ」
「はあ?何様ですか」
「しゅん様です」



桜がほろほろ咲き始めた堤防沿いの並木道を、ひろん家に向かってます


はるかの服のフードに携帯と財布いれて荷台に座ってたんだけど、はるか2ケツ下手すぎて怖い
俺がバランスとらなきゃ死んでるし、って俺が乗ってなきゃバランスとる必要もないわけだけど


「つか携帯鳴ってる」
「あ、ほんと」
「バイブ首に来る」
「あ、もしもし?」
「おー、ひろ。今行くとこよ」


ひとしきりお気に入りの着信音を楽しんでから電話に出たら、寝起きのひろがぶつぶつ言う声が聞こえる。何言ってるかはわかんない


「何?ひろどうかした?」
「わかんない、寝ぼけてるみたいで猫缶買ってこいって言われた」
「なんで?犬じゃなくていいのかい」
「わかんない、コンビニ寄る?」



卒業式が終わって2週間ぶりに会ったら、はるかはもともと茶色かった髪を黒っぽく染めてた
真っ黒じゃないところがかっこいい
小池なんかサイヤ人みたいな色になってて笑っちゃったけどね(背ちっちゃいからまた笑える)




「いらっしゃいませー」


「でも猫缶買ったことないし、どれがうまいんだろ」
「店員さんに聞く?」
「店員さん猫缶食べたことないと思うけど」



2つ買うなんてもったいないからしないけど、安いほうはおいしくないかもしれないしなぁ、でも高いからってうまいとは限らないしさ、そもそも猫缶自体どうなの猫の健康にとっては、やっぱ魚とか食べたいんじゃないのかな

インテリかっ、
とりあえず猫缶に真剣に悩むはるかはおいといて、おやつとかジュースをかごに入れてから猫缶の前に戻ると、はるかが猫缶と犬缶を持って立ち尽くしてる



「ひろん家のって猫か?」
「犬だよ」
「どっち買ったらいいかな」
「まぁ、猫でいいじゃない」
「まぁいっか」



結局猫缶ひとつとおやつとジュース買ってコンビニを出たら、サイヤ人小池がコンビニの向かいの定食屋の前掛けして、道沿いにのぼり出してた
(なんでサイヤ人が!)
(背が低い!)


「えー、ひろん家いいなぁ!2時あがりだから終わったら行くし!」
「2時じゃあだめだな、ひろのお昼寝の時間だ」
「そっかー、じゃねぇし!行くから!」



待ちわびた春はずいぶんとあたたかく、
青い空も澄む空気も、ちょっと目がかゆかったりも春だなぁなんて、新しく買ったギターを肩にかけ直しながらそーか、春か、と思った





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とりあえず最後の自由主義ってことにしました
最後がこれってどこまでも救いようのない話ですね(´`)
そしてタイトルの英語にも自信ないです。これはアウトだな


はるかのチャリでしゅんちゃんと2ケツしてるけど、おまわりさんに見つかったら面倒なのでみなさんはお気をつけて!←なんだそりゃ



20100315

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