高校生自由主義
男子6人鍋物語



「お、ちゃんと借りれた?」
「ちょっともう俺高3だから!DVDくらい借りれるから」

シンジがダウンをいすにかけてる間に、小池が素早くDVDの入ったバックを覗きこむ


「おー」
「「クリスマスキャロル!」」
「いーねーきたねー」
「寒い寒いからこたつ入れてくれ」
「あーはいはい」
「え、てか英語でしゃべんの?」
「え、字幕とか漢字読めないんですよ、うちの子」
「そうなんすよ、てお前誰だよ」
「ひろのママをイメージしてみた」
「ちょっと似てるからやめろ」





騒がしい、そんでちょっと狭い
そうデカくないこたつを囲んで鍋の準備してたら、DVD借りに行ってたしゅんとシンジが帰ってきた
しゅんの家なのにしゅんに行かせて俺らが鍋の準備ってなんか違わねーか?




「見よ見よ!」
「しゅん、セットしてー」
「はいはい」
「ところでさー」
「あ、鍋ふきこぼれてる」
「うわ!開けろ開けろ」
「あっち、あーもう食うか」
「やった!いただきー」



四辺のこたつ
の三辺に6人で座る
ということは異常に狭いわけで



「ちょっとー肉どこにあるの」
「下のほうだろ」
「俺のもとってー」
「再生押さなきゃ映画始まらねーよ」
「うっわ、足つめた!誰だよ」
「あ、ちょっとはるかーきのこ入れんなよ」
「きのこ!!」
「え、なに、ひろ酔ってる?」
「よっしゃ、いただきー」
「うおい、足の裏くっつけんな」
「「おー!」」
「やっぱ画面でかいなー、映画館ばりだな」
「ホームシアターってこのことだな」
「迫力のクリスマスを大画面で!」
「え?クリスマスキャロルって戦闘シーンとかあるの?」
「肉うめぇ」



画面はデカイけど、確かに立派だけど、こたつ狭いけど、


そんなクリスマスキャロル
(どんな?)






――――






「メリークリスマス!」


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