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SottoVoce
「僕はきっと、
世界で一番愚かなんだ」
彼は苦笑混じりに言った。
「でも、世界で一番幸せ
なんだとも思うよ」
今度は少しおどけたように、
肩を竦めて告げる。
トリッシュは困ったような
笑顔を浮かべて、
それから、
彼の氷のようにひんやりとした
滑らかな手に触れた。
「じゃあ、私も
世界で一番馬鹿で幸せ
なのかもね」
第1章 亡母の田舎
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