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もうちょっと喘がせたくて、唾で濡らした指を中へと入れる。
「うん……! はぁ……っ」
どんどん進めて、前立腺を擦りあげる。
「ん! ……やぁっ、噛んじゃう……!」
ぷはっと口を離し、涙目で睨んでくる。
また葉月が舐めようとした瞬間に刺激して、葉月は噛むまいと含まないので、いつまでも舐めれないらしい。
「だ、だめ……、舐めらんないよ……っ」
口で出来ない代わりに、手で強弱を付けながら扱く。
一生懸命に耐えてる姿が可愛くて。
ぐちゅぐちゅと掻き混ぜる。
「鷹哉……っ、もぉ……っ」
「我慢できない?」
葉月は何度も頷く。
おねだりするなんて、今日の葉月は何て可愛いんだろう。
「鷹哉の……入れ、て……」
葉月を仰向けに倒して足を開かせる。
「最近ご無沙汰だからつらいと思うけど。ゆっくり入れるから」
たぎったモノをあてがうと、葉月の中にゆっくりとくぐらせていく。
「はぅ……っ! ん……っ」
どろどろに崩れているとはいえ、久々の注入はすんなりいかない。
「痛ぇか……?」
聞くと、葉月は涙を流しながら首を横に振る。
本来、受け入れるべきところじゃないのにこんなモノ入れて、痛くないわけがない。
痛くしてるのはわかってるが、今更引き返せそうにもない。
「悪い……。もうちょっと我慢してくれ」
「はぁ……んぅ……」
熱い中に全部入れ終わると、葉月は鷹哉にしがみ付いてきた。
「鷹哉のが入ってる……」
「そりゃ今入れたからな」
笑って言うと、葉月が緩くかぶりを振る。
「そうじゃなくて……。もう入れてもらえないと思ってたから」
葉月から、覚えたばかりのキスをしてくる。
「だから嬉しい」
俺のイチモツが、きつい葉月の中で大きさを増す。
んなこと言われちゃあコイツも反応しちゃうわ。
「俺も、葉月んとこもう触れないって、諦めてた」
キスを繰り返しながら、腰を動かしはじめる。
久々ながら、葉月もちゃんと感じてるみたいで。
「あぅん……! あん……っ」
きゅうきゅうに締め付けてくる。
少し腰を持ち上げて、打ち付けるように動くと葉月が泣き叫ぶ。
「だめぇ……っ、そん、なにっ……しちゃ、あぅ!」
ゆっくり引き抜き、勢い良く突き入れる。
「イっちゃ、うっ! やだぁ……っ!」
髪を振り乱す葉月のアレは感じすぎてか、もうべとべとで。
「やなの?じゃ、こうしとくわ」
葉月の根元を握って、中ではぐるっと回す。
ぐちゅっとヤラシイ音がして、それが俺を煽る。
「やんっ……掻き回さないで……っ」
「やだやだ言ってないで少しはイイって言えよ」
葉月のを握って抑えながら、もう一方の手で赤く尖った乳首を摘む。
「あんっ……、やっ」
恥ずかしそうに口元を押さえる。
「何でそんなにやなの?こんなに濡らしちゃってんのに」
葉月のモノの頭をぐりぐり弄る。
「はぅ……っ!」
おでことおでこを合わせて聞く。
「葉月。感じる? 俺に感じてる?」
「……う、ん。感じて……る……」
恥ずかしい、と赤くなる葉月が可愛くて。
「ね、葉月。俺のことスキ?」
腰を止めて、葉月の目を見て、聞きたくて。
「……スキ。ダイスキ」
「俺も。葉月が大好き」
二人で笑って、またキスをする。
「さて」
俺は切り出すと、葉月の足を抱えなおす。
「一緒にイこうな」
俺は極上の笑みを浮かべる。
「あぅ、ああっ」
葉月に好きって言ってもらえて。
葉月を好きでいられて。
葉月を全身で感じることが出来て。
「俺、今すっげぇー幸せかも」
葉月も俺の思いに応えてくれて。
「馬鹿。鷹哉の馬鹿。バカタカヤ」
「今そーゆーこと言うか?普通」
苦笑いを浮かべながら、軽く睨む。
「鷹哉のとこすっごく好きだったのに。これ以上ないってぐらい好きだったのに」
葉月も苦笑いを浮かべる。
「今は前より、10倍ぐらい好き。大好き。鷹哉の所為だからな」
すっごく幸せそうな顔をする葉月。
この、葉月を手に入れた。
ぎゅっと抱き締めてからまた本格的に動きだして、二人同時にイった――…。
まだイチャつきながらもまどろみ、その間にたくさん話をした。
まだお昼にもなっていない時間にこんなことして……、って葉月は文句を言いつつ、裸のままベッドに横たわっている。
その葉月を抱き締める。
体温が、心地よい。
あったかいし、葉月がここにいるって実感できる。
「なぁ葉月。俺のこと好き?」
「さっきからそればっか。ちゃんと好きだよ。鷹哉は?」
好きかと聞かずにはいられなかった。
もう、諦めかけてたから。
「俺も大好きだよ」
鷹通のことが好きなんだろうなって思ってたから。
葉月も「花月が好きなんだろ」って言ってたから同じだったのかな。
ついばむようなキスをする。
そういや、俺が勘違いした原因、鷹通への目線を改めてもらわないと。
「葉月ってさ、俺を見る目と鷹通見る目が全然違うんだけど」
ちょっとふくれてみた。
「そりゃ……鷹哉には好きなのばれないようにって気ぃ遣ってたし。鷹通様は別に。普通に見てるけど」
「ふーん。あ、そー。へーえ。あの目が普通ねぇー」
俺は寝返りを打って布団をしっかり被る。
「何だよ? あの目って。なぁ、鷹哉〜」
葉月が起き上がって体を揺すってくる。
「べっつにー。ただすっげぇ羨ましそうに兄貴と花月見てんだもん」
葉月の手がとまった。
「あ〜……それで。確かに、羨ましいなぁって見た覚えある……」
「一度や二度じゃないぞ? あの目」
「それは……」
「それは?」
ベッドに座り込む葉月の方をちらりと見る。
「なんか……花月は鷹通様に行ってらっしゃいの時とか、お帰りなさいの時とか……えっと、その……ちゅーしてもらってるから」
羨ましいなって……と赤くなる葉月。
すごく可愛い。
「これからはたくさんしてやる」
「……うん」
鷹哉も起き上がって、葉月にちゅっとキスする。
「どこでも、したい時にする」
「はは、うん」
言われずとも、またキスする。
「やだって言ってもする」
「やだって言われたくなかったら、時と場所は選べよ?」
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