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忘却葬送曲
Fourth Movement 7

「お父さん、真琴、お帰りなさい!」

玄関を開ければ、パタパタと軽い足音を鳴らして、小さな男の子が家の中から出て来た。
その明るい笑顔を見た父親は、彼に負けないくらいの元気な声を返す。

「ただいま、透夜!腹減っただろう、急いでカレー作るからな。待ってろよー」

彼の頭を一撫でしたあと、正志はすぐにキッチンへと入っていった。
ゆっくり靴を脱いだ僕は、彼が脱ぎ散らかしていった靴を整えてから、玄関に残っている透夜に話しかけた。

「ただいま、透夜。学校はどうだった?」

「楽しかったよ、今日は祥太君と学校の裏山を探検したんだ」

「祥太君って、静香さんの子供だっけ。仲良しなんだね」

「うん!大きな洞窟を見つけたから、今度真琴を連れて行ってあげる」

「楽しみにしているよ。さて、お父さんを手伝いますか」

「俺も手伝う、早くカレー食べたいから」

彼の小さな頭をそっと撫でてから、僕は彼と手を繋いで正志がいる台所へと向かった。


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あきゅろす。
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