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忘却葬送曲
Fourth Movement 4

「暑い・・・、あの入道雲が雨を落としに来てくれればいいのにな」

「この島は本当に暑いですね、樹木が多いことがせめてもの救いです」

乾ききったアスファルトの道を歩きながら、正志は青空を恨めしそうに見上げた。
上から降り注ぐ真夏の日差し、それを照り返す地面。少し外にいるだけでも汗が流れ落ちる。

「ああ、愛しのメロンソーダ・・・この島は自動販売機が少なすぎる。誰かこの一本道に設置してくれりゃいいのに・・・」

「本当にあなたはそれが好きですね。人工的じゃないですか、色も味も」

「それでも美味いから仕方ないだろう。かき氷のシロップだってあんなに色鮮やかだからこそ惹かれるんだ・・・ああ、アイスも食べたくなった・・・あちー」

「はい、本当に暑いですね」

僕達は似たような会話を繰り返し、研究所まで続く一本道をひたすらに進んでいった。


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あきゅろす。
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