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直感的学園生活
直感的メロスの多忙な休日 9

―AM10:00―

漫画を購入して中古本屋から出た俺たちは、・・・やたら派手な髪の色をした青年たちに囲まれていた。

ううむ、テルテル少年のピンクカツラほどではないが、目がチカチカする。農家少年は俺の背中に隠れるようにして立っていた。・・・目が痛いから、是非俺とポジションチェンジして欲しい。身長的に無理な話だろうが。

俺たちをジロジロと睨みつけていた不良青年の一人が、ようやくその口を開いた。

「お前、・・・さっき目つきが悪い奴に、倖田兄貴と呼ばれていた野郎だな」

「ああ、金山君のことか。彼なら既に学園へと戻ってしまったが、何か用か」

「俺達に付いてきてもらおう。・・・総長がお待ちだ」

むむ、厄介なことになりそうだな。ここは三十六計逃げるにしかず、・・・といきたいところだが、完全に彼らに包囲され、退路は断たれてしまっている。大人しく同行するしかないかないようだ。

「了解した。その総長という人物に会おう」

「ああ、途中で逃げようとはするなよ。後ろにいる、・・・地味な奴も付いてこい」

「・・・はぁ」

こうして農家少年と俺は、チンドン屋さながらの華やかさなのに、人の目を引くどころか人に避けられ続ける集団に従い、賑わう商店街を後にした。

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