直感的学園生活 学園祭の中心で愛を叫ぶ(バラ色ライス) 5 「少年、お前は忘れていないか。まだ俺のスケジュールは一個残っているぞ」 「・・・もう先輩が帰ってきたんだから、一日倖田知之は返上します。でも代打は頼んでありますよ、ほら」 俺が視線を校庭に出来た特設ステージに移すと、バンドマンと副会長が何やら準備にとりかかっていた。 おお、彼が歌うのか。面白いことになりそうだ。 既に最前列は副会長親衛隊の面々が陣取っている。 ・・・全員おでこに「肉」と書いてあるが、流行っているのか? 「うむ、それでは俺は裏方に努めよう。楽しみにしておけ、少年」 「はい。ちゃんと先輩も、学園祭を全力で楽しんでくださいね!」 「ああ、バラ色なフィナーレを飾るとしよう!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |