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直感的学園生活
学園祭の中心で愛を叫ぶ(B定食) 2

「・・・それでは生徒会長、東野晴樹より挨拶です。(会長、お願いします)」

「ああ、行ってくる」

舞台袖で副会長からマイクを受け取った俺は、一度深く深呼吸してから、全校生徒が見守っているステージの中央へと出て行った。

人前で話すことは、・・・実はあまり得意じゃない。
最初の生徒会任命式では、自分が何を言っているのかもわからないほどの緊張だった。・・・聴衆は大きな拍手を送ってくれたが。

だが今なら、俺をじっと見つめている大勢の視線に、笑って返せるだけの余裕がある。

一度生徒会が崩壊しかけて・・・俺自身も倒れてから、生徒会は沢山の人と協力し、無理なく仕事を進めるようになった。
だから今、ここにいる生徒全員が俺達の味方となってくれている気がするのだ。

少しだけ微笑んでから、俺はしっかりと背を伸ばして彼らに向かい合う。

「・・・今日の学園祭を、ここにいる全員の尽力で迎えられたことを、俺は誇りに思う」

そのスピーチは、彼らへの感謝の言葉で始まった。



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あきゅろす。
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