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直感的学園生活
学園祭の中心で愛を叫ぶ(A定食) 9

「麺は茹で上がったよ、ソースは大丈夫?(おい、それ食えるのか・・・死なねえよな)」

「大丈夫だよ、辛さはかなり抑えてあるから。・・・色はそのままだけどね」

僕はアルデンテな茹で上がりのパスタに真っ赤なソースをかけて、「バラ色パスタ」を完成させた。
うん、思ったよりも上々な出来だ。

「それでは制限時間いっぱいです!参加者の皆さん、手を止めてください」

番号順で、参加者達が作った料理はシェフへと運ばれた。僕たち6番グループは最後だ。

「ハート型オムライス☆かわいーでしょ!」

「整形が面倒臭い、却下」

あっ、今更だけど会計もいたのか、エプロンが妙に似合っている・・・。

「幻の珍味、ヒョッコリダケを使用し、じっくり煮込んだスープでございます・・・(ピンクエプロンキタコレ!)」

「安定供給出来る食材にしてくれ」

なんかあの人も副音声で叫んでいる・・・キタコレってなんだろう・・・。

参加者達を次々とバッサリ斬っていった田中シェフへ、ついに僕たちの料理が運ばれた。

「・・・これは、倖田のリクエストで作っていたやつに似ているな」

「それの改良版です。誰でも食べられるように常識的な辛さにして、人気の高いパスタにしてみました」

「ほお・・・」

一口パスタを口に運んだ彼は、何度か頷きながらそれを食べ続け、ようやく完食した頃に審査結果を告げた。

「合格。作るのも楽そうだし、これ優勝」

空腹を満たせた田中シェフは、満足気に立ち上がって調理室から出て行った。
・・・勝手に出て行ってしまった彼の行動に戸惑いつつも、司会者はめげずに進行を続ける。

「・・・そっそれでは優勝ペアが決定しました、エントリーナンバー6番、駒井・古賀チームです、皆さん、温かい拍手をお願いします!」

パチパチパチ・・・!

古賀君の応援に来ていたらしい副会長親衛隊員を中心に、会場にいる人々から拍手が送られた。
古賀くんは朗らかに彼らに手を振ってから、隣にいる僕に話しかけた。

「やったね!君のおかげだよ(・・・そう言えばお前、駒井って言うんだな、一応覚えておいてやるぜ)」

「ありがとう。・・・ちょっと違うけどこれでバラ色メニューは復活したし、倖田先輩も喜んでくれるかな」

僕は用済みとなったピンクフリルエプロンを速やかに返却した。
・・・キタコレの人、何であんな残念そうに僕を見ているんだろう・・・。

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あきゅろす。
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