直感的学園生活
学園祭の中心で愛を叫ぶ(A定食) 8
「制限時間は30分、それではクッキングスタート!」
司会者のその声を合図に、参加者達が一斉に行動を始める。僕達のチームはというと・・・
「こっちは僕に任せて!(大鍋一杯のお湯を沸かすぜー、他は全部よろしくなー)」
巨大な鍋をセットして唯一の特技を披露し始めた古賀君と、何を作るのか全く考えていない僕。・・・なんて残念なチームだ。
ピロリーン♪
突然ポケットに入れていたケータイの着信音が鳴った。
画面を開けば、案の定倖田先輩からだ。・・・なになに、これは・・・
「・・・バラ色ライス(改)のレシピだ、是非このメニューで優勝してくれ。・・・いやいや、こんな材料で作ったら辛すぎて死んでしまいますって。・・・少し応用すれば使えるかな」
大量の麺を茹でられそうなお湯は用意されている。・・・パスタ系は学食で人気が高いし、この唯一無二の個性があるレシピでソースを作れば、面白いものが出来るかもしれない。
「・・・よし。作ってみますよ、倖田先輩」
腕まくりをした僕は、早速料理に取り掛かった。
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