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14時間目 少女の正体
「屋敷に入るぞ」

リボーンはそう言うと、屋敷の扉を蹴り破って、屋敷の中へ侵入した。


「ようこそ♪僕とラルの結婚式へ」
「!!」


屋敷に入った途端、中央にある螺旋階段の上から声がして、コロネロ達は螺旋階段の上を見ると、ウエディングドレスを着た、気を失っているラルを抱えたジンジャーがこっちを見ていた。


「久しぶりだね♪コロネロ」
「てめぇ…結婚ってどういうことだコラァ!!ラルを返せ!!」
「嫌だよ♪ラルは今日、僕の妻になるからね♪そのために君の記憶を消したのに」
「!!なんだと!!どういうことだ!!」

それを聞くと、ジンジャーは息をついてコロネロに言った。

「ラルには僕に惚れるように惚れ薬飲ませて、その薬は君に関する記憶を消すこともできて、消しただけさ。」
「てめぇ!!ラルに何してやがる!!」
「でもね、残念ながら失敗だったよ♪ラルは僕と結婚するのを嫌がってね。だから無理矢理、結婚させるのさ♪」

ジンジャーは妖笑をうかべてコロネロに言う。

「……コロネロ」

ラルが目を覚ましコロネロの名前を口にした。

「!!ラル…お前」
「…記憶が全部、戻った…みたいだ。だから、俺は……………コロネロのことが…好きだ…」

ラルが涙を浮かべながら、そう口にする。

そんなラルを見て、ジンジャーはこめかみに青筋を浮かべていた。


「……チッ、まあ、いいや…このまま結婚…」
「させないよ」

ばっ…

いきなり背後から声がして、ジンジャーは振り向いた途端、自分の腕の中にラルがいないことに気づきハッと螺旋階段の下を見ると、栗色の髪の少女がラルを抱え、螺旋階段から飛び降りていた。

「!!お前は…さっきの」
「本当の自分を取り戻したようだねラル。わかるだろ?僕のこと」

少女はラルに微笑みかける
ラルはそんな少女を見ると、不思議と少女の名前が口に出た。

「…もしかして、バイパー?!」
「そうだよ。ラル」

するとバイパーの姿が少女から、ラルのよく知る少年へと姿になった。

「幻覚で姿を変えていたんだ。」
バイパーはそう言うと、無事に着地し、ラルを降ろした。

「ラル!!」

呼ばれた方を見るとコロネロがいた。

「…っ……コロネロ!!」

ラルは涙を流しながら、彼の名を叫んだ。


「バイパー、お前何してやがる」
「いろいろ、大変だったんですよ」
「何言ってんの?僕のおかげで、ラルを助けることができたんだよ」
「いくら、請求する気だ」
「今回はいらないよ」
「ええ!?」
「びっくりしすぎだろ!!」

すると、バイパーはラルを横目でチラリと見る
すると、バイパーは叫んだ

「ラル!!危ない!!」
「えっ…!?…っ!!!」
「ラル!!」

ラルの背後からジンジャーがラルを捕まえ、コロネロ達から離れた。

「フフ♪甘い甘いばぁーい♪」
「…んんっ……」

ジンジャーはラルの口を手で塞ぎ、そのまま螺旋階段を上っていった。

「ラル!!」

コロネロがジンジャーを追おうとした、その時。
コロネロの前に何十人ものの、完璧な武装をした大男が現れた。

「っ…!!こいつら倒さねーと先へ進めねぇということか…」

コロネロがライフルを取り出した、その時。

「コロネロ、先にいけ」
「ラルさんを取り戻してください!!」
「ここは僕たちが引き受ける!!」
リボーン達が螺旋階段の前にいる大男を倒しながらコロネロに言う。

「わかったぜコラ!!」

コロネロはそのまま螺旋階段を上がっていく。





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あきゅろす。
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